200日移動平均線上を維持できるかが、年末に向けてのカギに

10月下旬の日経平均は、一時緩やかな上向きを続ける200日移動平均線にタッチする場面がありましたが、グランビルの法則のとおり、上向きの200日移動平均線にタッチしたあとに反発する結果となりました。反発して65,000円に接近する場面がありましたが、その後は下向きの25日移動平均線に届かないまま上値が重くなり、11月に入って5日移動平均線を下回って終えています。

11月は月の最初の取引日が1日ではなく、2日から取引が始まる「2日新甫」となっており、過去の経験則では荒れるとされています。米国時間の11月3日には米中間選挙が行われ、その結果に世界中が注目しています。この中間選挙のタイミングで2日新甫となるのは偶然とはいえ、株式市場にとっては無視できない状況です。

では、今後の展開はトレンド分析からどう判断することができるのでしょうか。大事なポイントは、前回と同様に200日移動平均線上を維持できるかという点です。仮に200日移動平均線上を維持すると、中間選挙の結果がどうであれ、日経平均は長期の上昇トレンドを維持することになり、下向きの5日移動平均線を上回って再び上昇に向かうことが視野に入ると考えられます。

一方で、200日移動平均線を下回って戻せなくなると、下向きの5日移動平均線が上値の抵抗になって株価の上値を押さえるとともに、200日移動平均線を下回るデッドクロスが発生して下降トレンド入りすることが考えられます。そのため、今回の米中間選挙の結果と合わせて200日移動平均線上を維持できるかは、年末に向けての株価動向を探る上で非常に重要なカギになるでしょう。

【図表】日経平均株価(日足)
出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成
※移動平均線の期間は5日(紫線)、25日(赤線)、200日(青線)で設定
※出来高はプライム市    
※モメンタムの期間は10日(青線)で設定し、モメンタムの3日移動平均線(赤線)も表示

モメンタムが示す前兆とは?

上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、200日移動平均線で下げ止まったあとの反発では、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が上向きに変化し、モメンタムは上昇と下落の勢いを判断する分かれ目となる0ラインを一旦上回る場面がありました。ただ、モメンタムは0ラインを上回る水準を維持できずに下向きに変化するとともに上向きのシグナルを下回って終えています。

こうした状況から、仮にモメンタムの低下が続き、シグナルも下向きに変化して低下するようであれば、下落の勢いが強まり、株価が再び200日移動平均線に接近したり、割り込んだりする可能性があることを示していると言えます。

反面、モメンタムの低下が限定的で、日経平均が200日移動平均線と7月29日につけた終値ベースの安値を割り込んだとしても、2本線が10月22日につけた直近でも最も低い水準を下回らずに上向きに転じるようであれば、逆行現象の発生により反発への期待が高まるでしょう。

果たして11月相場(2日新甫)は本当に荒れるのか、トレンド分析とモメンタム分析を活用し、振り回されないようにしたいところです。