大型で非常に強い台風30号(チャンパー)の進路が警戒されています。このところは気象予報にもAIが取り入れられていますが、週初10月19日、ウェザーニュースは従来型の物理モデルとAI予測モデルで傾向に違いが見られる、と報じました。

従来の天気予報は数値予報モデルというもので、大気の運動や熱のやり取りを表す物理法則の方程式をスーパーコンピューターで解いて将来の状態を求める仕組みだそうです。気象庁の全球モデル(GSM)、欧州中期予報センターのIFSなどですね。AIモデルと区別するときに物理モデルと呼ぶようです。週初段階で、この物理モデルは台湾付近から大陸方面へ進むと予想していましたが、対してAIモデルは北東に転向して日本列島方向に向かう予想が目立ち、どちらが正しいのか?と注目されているのです。

この事態は考えさせられることが多いですね。従来の予測モデルとAIの予想が食い違った時、一体どちらを信用すべきなのか。仮にAIの予測がより正確であるケースが増えてくると、従来の予測、手法が廃れAIに依存する機会が増えていく未来もあるでしょう。これは気象予報に限ったことではありません。

例えば金融市場の世界でも取引や運用の判断にAIを使う動きが広がっていますが、IMFは2024年10月の金融安定性報告書で、AIの取引が資産配分の効率を高め得るとした一方で、市場が不安定になった局面で多くのAIモデルが同方向に反応すれば相場のボラティリティを急変動させるリスクがあると指摘しており、対策としてサーキットブレーカーの見直しなども提言されています。

私もAIを使う頻度が増えました。頻度が増えたというより気が付けばこのところ毎日使っていますね。自身の考えをAIに否定された時、素直にそれに従うか。それとも自分を信じるか…?台風30号の答え合わせは来週に入ってからになりそうです。