フランス財政懸念がくすぶる混迷相場、リスクオン方向への値動きにも慎重に
先週(9月28日週)の金融市場では、フランス国債利回りが急騰し、ユーロが売られ、スイスフランが買われました。フランスの財政懸念を背景に、ドイツ国債とフランス国債の金利差が急拡大し、為替市場ではリスクオフの動きが見られました。
為替市場では珍しくユーロを中心に売られ、ユーロに対してスイスフラン、米ドル、円の3通貨が強い状況となったのです。
欧州では各国の長期金利が上昇しており、次に話題になりやすいのは英国でしょうか。株高、債券金利の高騰、暗号資産高、原油高と、異なる方向の材料が重なる相場です。金利や原油価格の上昇が続けば、企業の資金調達や収益への負担も気になるところです。
個人的には、現在の金融市場にかなり違和感を抱いており、近いうちに少し大きめのリスクオフ相場が来るのではないかと警戒を強めています。リスクオン方向への値動きも、慎重に見極めたほうがよいかもしれません。
BTC(ビットコイン)は200日移動平均線までの調整を再確認
BTC/JPY日足チャート:深めの調整にも警戒したい局面
BTC/JPYの日足チャート分析です(図表1)。
1400万円方向を意識した上昇トレンドが期待されますが、MACDには再びダイバージェンスが発生しそうです。価格が高値を更新しても、MACDが前回の高値を超えられなければ、上昇の勢いが弱まっていることを示します。前回のダイバージェンス後、一定の反落を挟んだことを考えると、今回の高値更新についていくのはリスクが高い可能性があります。
個人的には、どちらかと言うと、高値を超えたあたりから戻り売りを意識しています。
7月下旬の安値圏から上昇が進みましたが、そろそろ深めの調整にも警戒したいところです。今後1ヶ月程度で、200日移動平均線付近までの調整も起こり得ることを考慮し、対処していきたいと考えています。
BTC/JPY4時間足チャート:上値レジスタンス突破後の値動きに注目
アセンディングトライアングルに近い形状を形成しているBTC/JPYの4時間足チャートです(図表2)。
高値圏で徐々に下値を切り上げており、4時間足レベルではレジスタンスラインを上抜けしやすい形状です。
しかしながら、日足の形状を確認したうえで再度考察すると、やはり高値追いは禁物です。ロングポジションを持っていましたが、そろそろ手仕舞いを検討する局面に入ったように思えます。反落する場合は、SMA30(黄緑色)やSMA90(水色)を明確に割り込んだ後の戻りを売っていくとよいでしょう。今週(10月5日週)後半にかけてこの値動きが出れば、売りに転じていく予定です。
他の金融市場の動向も気になることから、ブルトラップ、つまり上抜け後に反落する「だまし」に注意しておくべきではないでしょうか。
ETH(イーサリアム)はダイバージェンス継続の可能性、様子見へ
ETH/JPYの日足チャート分析です(図表3)。
BTCと比較して、上昇に少し遅れを取っており、高値までの距離もやや大きくなっています。
仮に今週(10月5日週)中に高値を超えた場合も、MACDが前回の高値を超えられなければ、ダイバージェンスが継続する形になります。高値追いは禁物と考えるため、押し目買いは見送り、保有しているポジションを一度手仕舞う戦略のほうが健全かもしれません。
BTCの値動き次第で連れ高・連れ安になると予想されるため、ETHに関しては今週のトレードを見送りたいと思います。少なくともMACDがゼロライン付近まで低下し、上昇の勢いがいったん落ち着くまでは様子見をし、その後も価格とMACDの関係を確認して判断したいと思います。
今週(10月5日週)の暗号資産(BTC・ETH)動向のポイント
・欧州の長期金利上昇とフランスの財政懸念を背景に、リスクオフ相場への発展を警戒。
・BTCの日足は1400万円方向への上昇が期待される一方、MACDのダイバージェンスに注意。
・今後1ヶ月程度で、BTCが200日移動平均線付近まで調整する可能性も想定。
・BTCの4時間足はブルトラップに注意し、SMA30やSMA90を割り込んだ後の戻り売りを検討。
・ETHは高値追いと押し目買いを見送り、保有ポジションの手仕舞いも検討しながら様子見。

