モトリーフール米国本社– 2026年9月29日 投稿記事より
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ[AMD](以下、AMD)の画像処理ユニット(GPU)と中央処理ユニット(CPU)への需要増に伴い、、最近、時価総額1兆ドル企業の仲間入りを果たしました。テック大手各社が競ってAIモデルをリリースし、クラウドプラットフォームを強化し、AIを活用した新たなサービスを展開するなか、高性能プロセッサへの需要は今後も拡大が続くとみられます。
数年前にAMD株を購入して保有し続けた一部の投資家は既に大きな利益を手にしていますが、同銘柄は今後も市場平均を上回るリターンをもたらす可能性があります。
データセンター向けの売上高が好調
AMDはクライアントおよびゲーム部門を擁しており、第2四半期の同部門のチップ売上高は前年同期比で6%増加しました。また、同社は特定の産業用途向けの「組み込み」チップも製造しており、同部門の売上高は同19%増となりました。これらの事業部門は、投資家にとってAMDの主な魅力というわけではないものの、長期的な成長を見通す上で重要な判断材料となります。
これらの事業部門を合わせた第2四半期の売上高は約47億ドルでした。しかし、AMDのデータセンター部門の売上高は前年同期比107%増の67億ドルに上りました。
AMDの最大の事業であるデータセンター部門の高い成長ペースは、今後数四半期のAMD全体の売上高成長率にプラスに働くはずです。また、データセンター部門の売上高が他の部門を上回るペースで拡大し続けるにつれ、同部門は他の部門を圧倒する規模に成長していくと思われます。
第2四半期のAMD全体の売上高は前年同期比で50%増加し、データセンター部門はその主な牽引役となりました。総売上高のかなりの部分をデータセンター向けチップが占めていることから、今後数年とは言わないまでも、数四半期は高い売上高成長率が持続すると思われます。
データセンター事業の成長に伴い、利益率も上昇しています。第2四半期の純利益は前年同期比163%増となり、これは同社株の2026年初来上昇率(約179%)とほぼ一致しています。
ラックスケールプラットフォーム「Helios」が新たな成長ドライバーに
ハイパースケーラーによるAIプロセッサへの旺盛な需要が続く限り、AMDの株価は今後も上昇し続ける可能性があり、同社の受注残はそうした注文が増加していることを示唆しています。同社は第3四半期末頃に新たなラックスケールプラットフォーム「Helios」の出荷を開始するとしており、納入先にはオープンAI、アンソロピック、メタ・プラットフォームズ[META]などが導入を予定しています。
Heliosは、エヌビディア[NVDA]の新たなAIプラットフォーム「Vera Rubin」に対抗するAMDの切り札であり、Vera Rubinはエヌビディア史上、最速のペースで売上を伸ばしています。そうした成功と、ここ数四半期のAMDのデータセンター向け売上高が、エヌビディアの同売上高と同程度の伸びを示していることを踏まえると、Heliosの売上がAMDのデータセンター向け売上高の伸びを大きく加速させると想定するのは妥当でしょう。
エヌビディアは2027年度(2027年1月期)第3四半期決算を発表するより前に、2028年度(2028年1月期)の売上高が前年比70%増との見通しを示しました。こうしたエヌビディアの強気な見通しは、同業で特にデータセンター向けの売上比率が拡大しつつあるAMDにとっても明るい材料となるでしょう。
免責事項と開示事項 記事は一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Marc Gubertiは、記載されているどの銘柄の株式も保有していません。モトリーフール米国本社は、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ、メタ・プラットフォームズ、エヌビディアの株式を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は情報開示ポリシーを定めています。

