モトリーフール米国本社-2026年9月8日 投稿記事より
数年前、AIチャットボットがまだ開発初期段階にあった頃、バークシャー・ハサウェイ[BRK.B](以下、バークシャー)がそのブームに飛びつくことはありませんでした。当時のCEOだったウォーレン・バフェット氏は、自身が熟知している企業や業界を中心に、非常に慎重かつ実践的なアプローチで投資を行っていました。特にAIの黎明期においては、多くの投資家は、「オマハの賢人」ことバフェット氏がAI関連株に投資するとは予想していなかったことでしょう。
しかし驚いたことに、バフェット氏は2025年、バークシャーがテック企業であるアルファベット[GOOGL]の株式を新たに取得したことを明らかにしました。アルファベットは単なるAI関連株ではなくテックセクターの巨人ですが、同社への投資は、新興テクノロジーに対するバフェット氏の関心の高まりを象徴するものでした。グレッグ・アベル新CEOの下、バークシャーは有力なAI関連株への投資をこれまで以上に積極化させる可能性があります。以下でその理由をみていきましょう。
バークシャーはAIが多くの企業に与えるプラス効果を認識している
バークシャーは多種多様な企業に投資し、また傘下に保有しています。経済の幅広いセクターにエクスポージャーを持つことで、同社はAIが様々な企業にどのような影響を与えているのかを広い視点から把握できます。そして、その中で得た知見が、テック大手への投資に踏み切る自信をもたらしました。アベルCEOは最近のCNBCとのインタビューで次のように述べています。
「我々は傘下企業でAIがどのように活用され、どのような恩恵をもたらしているかを明確に把握しており、それがAIに対する我々の関心をさらに高めている。その上で、我々はグーグルを重要なプレーヤーと見なしている」
アルファベットはグーグルを傘下に持ち、検索エンジンの刷新だけでなく、その過程での独自チャットボット「Gemini」の開発など様々な面でAIの成長から恩恵を受けてきました。アルファベットはこの分野の先駆者です。しかし、アベルCEOは、AI関連の機会を活かす上で有利な立場にある他のテック企業への投資も検討することになるかもしれません。その代表例としては、マイクロソフト[MSFT]やエヌビディア[NVDA]が挙げられます。
少なくとも、近い将来、より多くのAI関連株がバークシャーのポートフォリオに加えられたとしても投資家にとって驚くことではないかもしれません。
AIへの投資拡大がバークシャーの株価にプラスとなり得る理由
過去12ヶ月間、バークシャーの株価はほぼ横ばいで推移しています。また、同社株はPER13倍で取引されており、これは投資家が低成長企業に対して想定する水準です。しかし、アベルCEOがAI投資により積極的な姿勢を取るようになれば、それがバークシャーに対する期待感を高め、より若い投資家層を惹きつけ、その結果、同社株はより高い評価水準で取引されるようになる可能性もあります。
AIはバークシャーが注力する分野として興味深く、同社の事業にとって多くの成長機会があるでしょう。また、近い将来に投資対象の選択肢となる優良なテック株が多く存在すると考えられます。
免責事項と開示事項 記事は一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者David Jagielski(CPA)は、記載されているどの銘柄の株式も保有していません。モトリーフール米国本社は、アルファベット、バークシャー・ハサウェイ、マイクロソフト、エヌビディアの株式を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は情報開示ポリシーを定めています。

