昨日、49歳になりました。ついに、40代最後の一年です。
子どもの頃、50歳というと、ずいぶん立派な大人に見えました。社会人になったばかりの頃も、50歳の上司ははるか遠くにいる人たち。仕事も世の中のこともよく分かっている、そんな「完成された大人」に見えていました。
それから25年。気がつけば、自分がその年齢まであと一年です。
ところが、まったく完成していません(笑)。わからないことは山ほどあるし、迷うこともある。むしろ経験を重ね、責任の幅が広がるほど、世の中には簡単な正解などないと思うようになりました。
一方で、歳を重ねたからこそ身についたものもあるようです。
先日、昔の邸宅を改装したようなクラシックなフレンチレストランで食事をしていました。かつてここが生活の場だったのだろうと想像しながら「このフロア、100畳くらいかなあ」と言うと、「畳って!?」と笑われました。まったくどうでもいい話なのですが(笑)、気になって縦と横を目測し、平米にして畳に換算してみると、本当にだいたい100畳。なんだか妙に嬉しくなりました。
考えてみれば、物理的な距離や広さだけではなく、人との距離感やビジネスの相場観も同じです。どこまで踏み込んでいいのか、数字を見たときに感じるちょっとした違和感。積み重ねた経験が、いつの間にか「感覚」になっています。
もちろん、経験則がいつも正しいとは限りません。だからこそ、わからないことは聞く。知らないことを学ぶ。初めてのことにも挑戦してみる。その一つひとつが新しい経験となり、また自分に返ってくる。
これはきっと、何歳になっても同じなのでしょう。「年の功」とはよく言ったものですが、ただ歳を重ねればいい、というものでもなさそうです。49歳、まだまだ未熟です。だからこそ、これからもたくさん聞いて、学んで、挑戦して、経験を重ねていきたいと思います。
歳を重ねるのも、案外悪くないですね。

