FOMCを直前に控える中、9月11日のCPIの結果は非常に重要な材料に

9月7日の東京市場は半導体関連株を中心に買い戻しが優勢の展開でした。3連休明け(9月8日)の米国株に見直し買いが入れば、日本株には追い風となります。米国市場にとって9月は「鬼門の月」とはいえども、ダウ平均、S&P500、ナスダックの主要3指数はともに好位置を保っています。6月までの大幅高の反動で上値が重い米SOX指数(半導体株指数)でも、9月4日の時点で短い陽線が3日続きました。

米国では、今週(9月7日週)は10日に8月生産者物価指数(PPI)、11日に8月消費者物価指数(CPI)が発表されます。ジャクソンホール会議でのケビン・ウォーシュFRB(連邦準備制度理事会)議長の講演内容を受け、米利上げ観測が高まりました。一方、先週(8月31日週)はウォラーFRB理事が政策金利の据え置きを支持する考えを示し、米金利先高観が後退。米10年債利回りも低下に転じる場面がありました。

足元、強い雇用統計を受けて9月の利上げ確率はやや上昇したものの、利上げ・据え置きの見方がほぼきっ抗している状況。FOMCを直前に控える中、9月11日のCPIの結果は非常に重要な材料になります。東京市場で本格的に織り込みが進むのは、メジャーSQ明けとなり、9月後半に向けてトレンドが上下どちらかに放れる展開が予想されます。

下放れした場合は、62,000円台まで下落するシナリオも

筆者にとっては、2026年の予想の中では一番の難所です。9月7日の日経平均は大幅続伸となり、マドを伴う強い陽線を形成しました。8月14日高値(69,608円)を起点とする上値抵抗線(上限)、8月19日安値(65,133円)を起点とする下値支持線(下限)が存在します。両線の先端が収れんする三角パターンがイメージできます。

【図表】日経平均株価(日足、期間:3ヶ月)
出所:マネックス証券

このパターンは水準を切り下げて形成されるもち合いパターンでもあるため一見弱気にみえますが、上値抵抗線を突如、上方に抜ける動きにつながることも多いのです。9月7日は上値抵抗線を上回っており、このまま8月28日の高値(66,405円)を上回る場合は、目先的に騰勢を強める公算が大きいでしょう。高値圏で相対的に堅調なTOPIX(東証株価指数)にキャッチアップするシナリオとなります。

ただ、現時点では、8月14日高値からの調整は中段保ち合いの範ちゅうであり、下放れの可能性も高い状況です。下放れした場合は、62,000円台まで下落するシナリオとなります。下げ幅拡大には至らずとも、短期的には日柄調整が続くことが予想されます。