25日移動平均線に上値を押さえられるも、下げ止まるか要注目
先週(2月3日週)の日経平均は、週初の2月3日に大幅安となりました。また、その後に反発しましたが、下向きに変化した25日移動平均線が上値の抵抗となり、株価水準が切り下がって週末の取引を終えています。
さらに、下向きの5日移動平均線も株価の上値を押さえるように低下しているため、今週(2月10日週)は、5日と25日移動平均線を上回って維持できるかが注目ポイントになると思われます。
仮に5日と25日移動平均線を上回って維持するようなら、反発が継続して株価水準を切り上げ、もち合いの上限となっている4万円に接近したり、上回ったりすることが期待されます。その反面、5日と25日移動平均線を下回ったまま戻せない状態が続く場合、もち合いの下限となっている38,000円を下回って下降トレンドが発生する可能性が高まります。
買いポジションを持っている投資家は損失の発生や拡大に要注意です。

上向きに変化して0ラインを上回るかが反発のカギ
そうした中、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる0ラインを下回っていますが、わずかですが10日には緩やかな上向きに変化しています。そのため今週(2月10日週)は、2本線の上昇が続くかが注目ポイントです。
仮に2本線が上昇を続け、0ラインを上回って維持するようですと、上昇の勢いが強まり、5日と25日移動平均線を上回って維持することが考えられ、売りポジションを持っている投資家は買い戻すタイミングを逃さないようにする必要があると思われます。
一方で、2本線が上昇して0ラインを上回ってもすぐ下向きに変化したり、下向きに変化したあと低下が続いたりするようなら、下落の勢いが強まってレンジの下限となっている38,000円を下回ることが考えられます。リバウンド狙いの買いは控えるか、下げ止まりを確認してから慎重に行うようにしたいところです。