モトリーフール米国本社、2020年8月23日投稿記事より 

新型コロナウイルスの治療・ワクチン開発を手がける銘柄の多くが今年、大きく上昇しています。

今後数カ月のうちに臨床試験に進展があれば、いくつかの銘柄はさらに上昇すると思われます。

そのような状況の中、新型コロナウイルス関連で、2020年終わりまでに株価がさらに2倍になる可能性のある銘柄3つを紹介しましょう。

1. ノババックス

ワクチン開発会社のノババックス (NASDAQ:NVAX)の株価は年初来、すでに約3,400%上昇していますが(執筆時点)、今後年末までの4カ月間でさらに2倍に上昇する可能性もあります。

この驚くべき上昇の背景には、ノババックスが持つ2つのパイプラインがあります。

3月に同社は、インフルエンザワクチン候補ナノフルが後期臨床試験で非常に良好な結果を出したと発表し、米食品医薬品局(FDA)の認可を得る準備を整えました。

さらに8月初旬には、新型コロナのワクチン候補、NVX-CoV2373の第1相試験で良好な結果を出したことも公表しています。

年初来の大幅な高騰にも関わらず、同社の時価総額は90億ドルを下回っています。

これは、新型コロナワクチン開発ですでに第3相試験を行なっている同業のモデルナ(NASDAQ:MRNA)の3分の1程度に過ぎません。

ノババックスの株価が年末までにさらに2倍になるかは、NVX-CoV2373の第2相試験の結果が良好で、後期臨床試験に進めるかにかかっています。

南アフリカではすでに同薬の第2相試験が始まっており、米国およびオーストラリアでは、臨床試験が開始されることになっています。

モデルナは、新型コロナワクチン候補の第2相試験開始から約2カ月後に、第3相試験を始めました。

ノババックスの臨床試験も同様のペースで進めば、年末までに株価が倍増する可能性は十分にあります。

2. イノビオ・ファーマシューティカルズ

イノビオ・ファーマシューティカルズ (NASDAQ:INO)の株価は、年初来6月後半までに850%急騰しました。

その後下落したものの、執筆時点での年初来上昇率は約330%となっています。

同社は6月後半、新型コロナワクチン候補INO-4800の第1相試験の中間結果が良好だったと発表しました。

しかし、INO-4800は全般的な免疫反応が認められ忍容性も良好と報告したものの、中和抗体のレベルについての詳細は公表しませんでした。

これに投資家が嫌気し、株価は下落しました。

しかし、第2相試験の結果が良好であれば、投資家の懸念は払拭される可能性があります。

第2相・第3相臨床試験は9月に予定されています。

第2相試験の中間結果を今年中に発表する可能性も十分にありますが、結果が良好であれば株価回復の可能性もあるでしょう。

同社には、その他にも起爆剤となり得るカタリストがあります。

今年第4四半期には、乳頭腫ウイルスによる子宮頚部異形成の治療薬候補である、VGX-3100の第3相試験の結果発表が見込まれています。

3. バクサート

新型コロナ治療薬を開発中で、臨床試験前段階にある中小バイオテク企業は多数ありますが、そのなかで臨床試験に進むことができた企業は、2020年末までに株価が2倍になる可能性があります。

中でもバクサート(NASDAQ:VXRT)は最有力と考えられています。

株価は7月に4,700%以上上昇しましたが、執筆時点では年初来2,200%の上昇となっています。

イノビオ同様、バクサートが年末までに株価を2倍につけるには、直近の最高値まで回復すれば良いだけであり、それほど難しいことではないと思われます。

7月半ば以降の反落は、同社がアット・ザ・マーケット(ATM)・オファリングを利用して増資を行なったことが背景にあり、新型コロナのワクチンに関する懸念があったからではありません。

同社は8月初旬にFDAに新薬臨床試験開始届を提出しており、第1相試験開始の準備を進めていると考えられます。

同社ワクチンは、注射ではなく経口錠剤である点が注目されています。

第1相試験の結果が良好だった場合、すでに好調な株価に火をつけることになるはずです。

期待と隣り合わせのリスク

筆者は、上記3社の株価が年末までに2倍あるいはそれ以上になる可能性があると考えています。

しかし、3社ともに大きなリスクも抱えています。

新型コロナのワクチン候補がすべて、次の段階の臨床試験でも良好な結果を得られるとは限りません。

著者は、第1相試験の結果から見てノババックスの成功の可能性が最も高いと考えますが、それでも失敗する可能性もあります。

リスク回避型の投資家であれば、臨床試験段階にあるこれら3社への投資は控えた方が良いでしょう。

一方で強気な投資家にとっては、これらの銘柄は魅力的でしょう。

しかし株価が倍増する可能性は、トラブルに見舞われる可能性と表裏一体であることは心に留めておくべきでしょう。

 

転載元:モトリーフール

 

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