この記事を読んでいる方は、投資になれていて、私がお伝えすること以上によく知識のある方も多いかもしれません。ですが、人は時に原点を忘れてしまいがちです。また初心者の方でこれからしっかりと始めていきたい、もしくは資産形成のベースとなる基礎部分において忘れていただきたくない投資の大原則、「長期」「分散」「積立」での投資について再確認していきたいと思っております。

まず、少し考えてみましょう。仮にですが急に1,000万円が手に入り、投資をしようと考えました。どのように投資をするとよいと思いますでしょうか?

預貯金で置いておくよりも投資したほうが利回りがよいから、一気に投資をしてしまえ、と考える人もいるでしょう。なくなると怖いから、半分の500万円だけ投資にしよう、そういう人もいるかもしれません。でも、どちらもよい投資の進め方だと思えません。

一度に大金を投資してしまうと、それだけでリスクを背負うことになります。もちろん、リターンも得られることになるかもしれません。ですが、投資した当初時の価格からみて、その後に上がっていればよいものの、下がれば1,000万円分、もしくは500万円分という大金をリスクに晒すことになります。そうならないように、分散投資をすればいいという意見もあることは承知しておりますが、先ほど出たような投資経験が豊富ではないこれからという方や、資産形成のベースにしていこう、という人にはやはり不向きだと思うのです。

そういったリスク(ぶれ)をあまり大きく受けないために、たとえ大金を投資しようと思っても、「長期」「分散」「積立」と三拍子を揃え、ゆっくり投資信託などで投資していくことがよいように思うのです。特に初心者の方はそうです。長期保有してもかまわない金額で、国内外の株や債券に分散して商品を選び、積立投資をする。随分と慎重だなと思われた方もいらっしゃるかもしれません。がしかし、それくらいでないと、時に人は簡単に足を踏み外してしまうのです。大切なお金なのです。これくらい慎重に進めるべきだと思うのです。

今年(2018年)から、「つみたてNISA」が始まるとき、随分と「長期」「分散」「積立」が資産形成には大切だといわれました。リスクを抑え、損失を出しにくい投資手法ですし、それが「つみたてNISA」の方針でもありました。

投資信託は、20年保有し続けると、損失を出す人はほぼおらず、多くは2~6%の利益を出すというデータもあります。投資商品を分散すると、一方が下がれば一方が上がるなど損失を極力抑えるようにすることにもなります。そして積み立てをすると、少しずつ投資額を増やせるというだけではなく、時間の分散でもあるため、その時々で変わる相場に対し、価格が高い時は購入数量が少なく、安い時には多く購入できるので、値動きにかかわらず毎月決まった額を購入し続けることで結果的に平均購入単価を抑えることができます。

多額の余裕資金がある場合でも、毎月で積み立てていくような手法が、リスクが少なくて資産形成のベース作りにはよいのです。では、そのような投資をする際には、どのように投資に充てるお金を作るとよいでしょうか。それには、まず「家計の現状を冷静に把握していくこと」から始めていただきたいです。

少し、頭を切り替え、フラットに考えてみましょう。

みなさんは子どもの頃、お小遣いをもらっていたでしょうか。当時、それをどう使おうかと考えて、その中でやりくりしていたはずです。私も限られたお小遣いを懸命に考え使っていました。でも、なぜか収入を得てお金を自分の意志で使うことができるようになると、擦れてしまうのでしょうか、そういった考え方を自然としなくなるものです。それは、生活費と混ざってしまい、区切りを持たなく、訳が分からなくなってしまうという人が多いからだと思うのです。

それでズルズルとお金を使ってしまい、貯蓄をしたい、投資もしてみたいと思っても、その原資となるお金すら残らない。そのことで「自分は金銭管理ができないダメな人間」と罪悪感のようなものをもち、落ち込む人もいます

ですが、きちんと投資なり、貯蓄なり、生活費部分を区別し、役割を明確にすることを意識していけるようになれば、うまく貯まる、殖やせるとなりますし、罪悪感すらなくなっていくことでしょう。生きるために使うお金、預貯金や投資に使ってよいお金の区分けをすることで、お金を残しやすく、貯めやすくなります。そうすれば、貯蓄だろうが、投資だろうができるのです。投資にはこういったお金の区別化ができるかが重要になってくるのです。

変な思考法かもしれませんが、自由に使えていたお金の使い方から、限られたお金の使い方や、区別して考えることを思い起こしていただきたかったのです。

家計のやりくりを考えることも大切ですが、支出にメリハリをつけられない人にも、こういった考え方が大切です。明確に分けられていないということは、将来に送るお金を分けられていないことです。投資で増やしたいと家計の節約を考えるのは、その次なのです。

コラム執筆:横山光昭(よこやま・みつあき)

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