先週のゴールド:反発の展開

金相場は急反発した。週明け8月9日は下落し、約4ヶ月ぶりの安値をつけた。FRB(米連邦準備制度理事会)による早期のテーパリング観測を、堅調な米雇用統計が支援した。

8月6日発表の好調な米雇用統計が売りに拍車をかけた格好となった。FRBが資産購入を縮小し、従来予想より早く利上げに一歩近づく可能性を市場は織り込み始める動きを見せた。

米ドル指数が2週間ぶりの高値まで上昇したことも、金相場の弱材料だった。8月10日の金相場は小動きだった。新型コロナウイルスのデルタ株による経済的影響への警戒感が根強く、売り局面に歯止めがかかった。ただし、FRBの量的緩和縮小を見越した米ドル高や債券利回りの上昇が引き続き市場を圧迫した。

8月11日は上昇した。7月の米消費者物価指数(CPI)が落ち着いた内容だったため、FRBによる量的緩和縮小の早期実施懸念が弱まった。米ドルが4ヶ月超ぶり高値から下落し、米国債利回りが低下したことで金利を生まない金の機会費用は低下し、金相場をさらに支援した。ただし、強い内容だった先週の米雇用統計で金相場は押し下げられ、節目の1,800ドルを大きく下回る水準を維持した。

8月12日は小幅上昇した。1,750ドルの節目をわずかに上回る水準で横ばいとなった。FRBによる早期テーパリングの観測が後退し、米ドル高と米国債利回り上昇の下押し圧力が相殺された。この日は米ドル指数が4ヶ月超ぶりの高水準近辺で推移し、金への関心は幾分弱まった。

米10年債利回りは反発した。新規失業保険申請件数は、8月7日までの1週間で前週を下回った。7月の米卸売物価指数(PPI)は、前年同月比7.8%の上昇だった。

米バイデン政権の歳出計画にも注目が集まった。米議会上院は8月11日、1兆ドル規模のインフラ投資法案可決に続き、3.5兆ドルの予算決議を可決した。大規模経済対策の財政政策・量的緩和の縮小はインフレ圧力の高まりにつながり、金相場の支援材料になるとの見方が聞かれた。

週末8月13日は反発した。8月の米消費者景況感指数が低下し、FRBのテーパリング前倒しへの懸念が和らいだ。金相場は8月9日に付けた4ヶ月ぶりの安値から急回復した。米ミシガン大学が発表した8月の消費者景況感指数(暫定値)は、約10年ぶりの低水準となり、感染が急拡大する新型コロナウイルス変異株「デルタ株」が経済に与える影響が懸念され、これが米ドル安・米金利低下につながり、金相場を支援した。

世界最大の金上場投資信託(ETF)であるSPDRゴールド・トラストの保有高は、8月13日時点で1,021.79トンとなり、今年5月以来の低水準となった。再び減少に転じており、投資家の買い意欲は低迷している。

米商品先物取引委員会(CFTC)が公表するCOMEX金先物市場における最新の大口投機筋のポジションは、8月10日時点で16万8,406枚の買い越しとなり、前週から買い越し幅が2万7,929枚縮小した。買いポジションが4,117枚増加したものの、売りポジションが3万2,046枚増加したことで、ネットポジションの買い越し幅が大幅に縮小した。ただし、その後に金相場が急伸しており、投機筋は買戻しを入れている可能性が高いと考えられる。週末の最新データで確認したい。

円建て金相場は下落した。ドル建て金価格の上昇も円高が上値を抑えた。

【図表1】先週のゴールド 縦軸:円建てゴールド/グラム(単位:円)
出所:マネックス証券

今週のゴールド:急落後の反発継続に注目する

今週のゴールド投資をする上での3つのポイント
-FRBの政策方針
-米ドル相場の動向
-円建て金相場は安値での買いが入るかに注目

金相場は極めて忙しい値動きになっている。8月6日発表の米雇用統計の内容が堅調だったことで、1,800ドルから大きく下落し、8月9日のアジア時間帯には一時1,684.37ドルまで急落するなど、「フラッシュ・クラッシュ」とも言えるような値動きを見せた。

週末にこなしきれなかった売りが出たものと思われるが、短期的に急落したことから、いわゆるストップロスの投げ売りが相当出た可能性があり、目先の下値を付けた可能性が高いと言える。また、1,700ドル以下での買い指値を入れていた長期投資家の買いもかなり成立しているものと思われる。このような買い指値が入っていると、相場は支えられやすくなる。

この結果、金相場はこれまで指摘してきた1,700ドルと1,900ドルのレンジに回帰したことになる。このような急落を見ると、市場がいかにインフレ指標の内容とそれに対するFRB関係者の考えに神経質になっているかがわかる。

インフレ指標の結果に対して米金利上昇やテーパリングの早期開始などが想起されれば、これが金相場への重石になりやすい。今は比較的そのような材料が多い点に要注意である。利上げ開始までは金相場の上値は重くなりやすいという見方は変わらない。ただし、長期投資家は押し目を粛々と買い下がっておくと良いだろう。いずれ報われる時がくると考えている。
もっとも、下げ続けるわけでもないだろう。市場はとにかく、経済指標に敏感になっている。8月9日の急落後は、順調に値を戻してきたが、今後も米国債利回りが上昇すると、金利を生まない金を保有する機会コストが増大することで、金相場の上値は限定的になるだろう。

雇用情勢はさらに改善する可能性があり、米CPIなどのインフレ指標がさらに堅調になれば、利上げ機運からさらに金が売られる可能性は十分にある。もっとも、8月11日に発表された7月の米CPIの上昇は前年比5.4%上昇とほぼ予想通りで、水準としては高かったものの、市場はテーパリングの早期縮小懸念が後退したと判断したようである。実際の米CPI上昇率は依然として高いものの、FRBがインフレ率の上昇は一時的と判断していることに対して過度に信頼しているように見える。

また、米PPIの上昇が極めて大きな水準だったにもかかわらず、これに対しても市場は鈍感である。インフレ懸念が高まっても良いものだが、市場の反応は極めて鈍い。

しかし、これはいずれ重要なテーマになってくる。長期的には上昇基調に入るとの見方は変わらないが、2023年までは1,700~1,900ドルのレンジ取引になるとの前提で見ていくスタンスも変わらない。ただし、今後のFRBの対応次第では、金相場は一段安になる可能性も十分にある。一方で、インフレが強まり、FRBによる利上げが遅れるようであれば、金相場は上昇しやすくなる。今後のFRB関係者の態度を見極めたいところである。

8月13日の金相場が急反発したのは、米ミシガン大学発表の消費者景況感指数数の発表を受けて、米ドルと米10年債利回りが低下し、金の投資妙味が増したことが背景にある。金は金利を生まないことから、金利が低下すると買われやすい。また、米ドルが安いときには他通貨保有者にとって割安となる。この日の動きは、これまでの経済指標の結果と全く逆の内容だったことで、今度は一転して買われている。

このように、今の金市場は極めて激しい展開となっている。一方、この日は現物需要の増加も金相場の支援材料となったようである。消費大国であるインドと中国で需要が高まっているとの見方がある。

1,700ドル割れでは、インドと中国は今後も買ってくるだろう。安値圏では、「バーゲンハンター」としての買いがしっかりと入ってくるということである。そう考えると、下値も想定しやすい。我々もこのような買いについていけば良いだろう。

もっとも、短期的にトレードする際には、注意が必要である。経済指標の結果次第で激しく動く市場環境にある。収益機会でもあるが、慎重に対処すべきであろう。私が毎日提供しているメールマガジンに掲載されている投資戦略などを参考に、臨機応変に動けるようにしておくべきであろう。とにかく、今は値動きが激しいことからリスクも高まっている。過度なポジションにならないようにすべきであろう。

「ニクソン・ショック」から50年、これから世界はどう動くか

ロイターが50周年を迎えた「ニクソン・ショック」に関する寄稿記事を掲載していた。私の見解も加筆した上で、参考までに掲載しておきたい。

1971年8月15日、当時のニクソン米大統領が基軸通貨米ドルと金の交換停止を電撃発表した。2021年8月15日で50年が経ったことになる。同年7月の中国訪問表明と共に「ニクソン・ショック」と呼ばれ、歴史の転換点となったことは周知のとおりである。主要国の通貨は固定相場制から変動相場制へ移行し、グローバル金融の時代が到来した。ニクソン氏が門戸を開放した中国は、今や米国の覇権に挑むまでに大国化した。半世紀を経て、国際経済秩序は新たな試練に直面している。

ニクソン氏は「自国の利益に注意を払うべき時だ。国際的な投機から米ドルを守る」として、米経済が脅かされていると演説で強調した。第2次世界大戦後の復興を支えた「金・米ドル本位制」を破棄し、輸入品に10%の課徴金を導入すると通告した。1944年に確立した米国中心の国際経済枠組み「ブレトンウッズ体制」に自ら区切りを付けたことになる。

「ブレトンウッズ体制」の下、国際収支の赤字、インフレ懸念、米ドルの信認低下が進んだ。ニクソン政権の経済政策に関わった米エール大経営大学院名誉学部長のジェフリー・ガーテン氏は、当時の米国は「三重苦」に見舞われていたと振り返る。米ドルと金の交換を打ち切った最大の狙いは「金のくびきを外して政策の自由度を高めること」だったという。

戦後復興を主導していた米国を脅かしたのは、日本と当時の西ドイツだった。日本は1ドル=360円に固定された有利な為替レートの恩恵を享受して高度成長を遂げた。輸出攻勢を受けた米国は約100年ぶりに貿易赤字に転落し、製造業が衰退した。ベトナム戦争の泥沼化で財政赤字も拡大した。米ドルが流出し、「強い米国」に陰りが見え始めていた。

当時の局面打開の切り札が金融グローバル化と中国訪問である。1973年に主要通貨が変動相場制へ移行すると、国境を越えた資本移動が拡大した。金の足かせを解かれた米国は基軸通貨米ドルをばらまいて金融大国として君臨し、世界首位の経済大国の座を死守した。東西冷戦下で敵対していた中国との関係も強化し、中国の巨大市場に望みを懸けた。

2つのニクソン・ショックから50年を経て世界は一変した。急激な円高で輸出主導型の日本の高度成長期が終わる一方、中国のGDPは2010年に日本を抜いて世界2位になった。2030年ごろには米中の逆転もあり得る。危機感を抱いたトランプ前米政権は、対中政策をニクソン政権以来の「関与」から「競争」へ転換させた。

新型コロナウイルス危機下で、バイデン米政権は巨額の財政出動を続けている。米国は1971年当時と同じ「三重苦」にあえぎ、トランプ前米政権による制裁関税を引き継いで保護主義に傾く姿も重なっているようにみえる。バイデン米大統領は議会演説で「米国を築いたのはウォール街ではない。中間層と労働組合だ」とし、金融頼みの成長戦略に限界があると強調している。しかし、中国の猛追を振り切る新たな切り札は見いだせていないのが実情である。

米ドル安政策を今後も続ければ、いずれ基軸通貨の地位から転落するだろう。過去の基軸通貨は、おおむね80年から100年でその地位を追われている。米ドルが基軸通貨に位置づけられるようになったのは、第2次世界大戦以降である。そこから80年後は2025年、100年後は2045年である。

そのころに世界経済において台頭するのは、おそらく中国ではなくインドである。生産年齢人口がすでに2012年にピークアウトした中国が、覇権国に躍り出るのは難しい情勢にある。インドは2040年前後に生産年齢人口のピークを迎える。これから20年はインドの時代になることはほぼ確定的ではないだろうか。

その頃まで、米国は今の立場を維持できるだろうか。現時点で米国が現在の地位を追われることは想像しづらいだろう。しかし、歴史を振り返れば、そうなるのが自然である。その時に、米ドルと金はどのような関係になっているだろうか。世界の2大金消費国でもある中国とインドが、経済以上に軍事的な問題を抱えていることも興味深い。

米国、中国、インド。米ドルと金の関係だけでなく、経済・軍事面でも深く関係するこれらの国がどのような方向に進むのだろうか。これらの大局的な材料についても関心を持ちながら、日々の相場に対峙するようにしたい。そうすれば、長期的な投資戦略を構築する上で、何かしらのヒントを得ることができるだろう。無論、これらの動きを反映する金市場から目が離せないことだけは言うまでもない。

円建て金相場も反発基調の継続を確認することになろう。チャートを見ればわかるように、今は「100円単位」で動いているように見える。7月は6,400円がレジスタンスになり、これを上抜けることができなかった。7月中は上値が重くなる中でも6,300円をしっかりとサポートをしていたが、8月に入ってこれを割り込んだ。

その後は6,200円まで下げたが、海外市場での急落で6,100円まで値を下げた。しかし、ここではサポートされ、現在は6,200円を試す展開である。これ上抜けると、7月のサポート水準だった6,300円を試すことになろう。このように、今は100円単位の節目が重要なポイントになっている。取引をする上で参考になる水準であろう。

今後は6,100円が重要なサポートになろう。また6,100円台は押し目買いを入れても良い水準であろう。米利上げまでの今後2年程度は6,000円から7,000円のレンジで推移すると見ている。

今は、このレンジ下限にある。押し目買いを入れる一方、レンジ上限まで上昇すれば、利益確定売りを行い、レンジ相場に対応するのが良いと考える。今は長期的な上昇を念頭に置きつつも、レンジ相場を利用する取引を行うのも十分に検討に値すると考えている。

一方、長期投資家は押し目を買い続ければ、いずれ金相場が本格的に上昇に向かった際には、大きな収益を得ることができるだろう。そもそも、金を保有する意味は、将来のインフレヘッジであり、株価のリスクヘッジである。この点を理解した上で、株式を購入する際に金も購入すれば、金融市場が不安定化した時にも十分に耐えられるのではないか。

保有する株式に対して、最低でも10%程度の金を保有しておくと良いだろう。そうすれば、株式市場が不安定化した場合でも、ポートフォリオの痛みは少なくて済む。今後10年間は、金が極めて重要な資産になるとの考えも変わらない。過去の上昇ペースから見ると、2027年ごろまで金価格は長期的に上昇する可能性が高いとみている。長期投資家は、長期的な視点を失わず、押し目をしっかりと買っておけば報われると私は考えている。

プラチナ:反発の展開

プラチナも反発した。目立った材料のない中、金相場の下落につれる形で値を下げ、8月9日には一時959.92ドルまで急落する場面がみられた。その後は金相場の上昇に呼応する形で買戻しが入り、週末8月13日には1,032.55ドルまで値を戻す場面も見られた。週末は1,026.50ドルで引けた。

米商品先物取引委員会(CFTC)が公表するNYMEXプラチナ先物市場における最新の大口投機筋のポジションは、8月10日時点で5,819枚の買い越しとなり、前週から買い越し幅が2,985枚縮小した。買いポジションが832枚増加したものの、売りポジションも3,817枚増加したことで、ネットの買い越し幅が大幅に縮小した。ただし、週末にかけて値を戻しており、投機筋が買戻しを進めているか、週末の最新データで確認したい。

プラチナは金相場の値動きに翻弄されている。もちろん、プラチナ自身も米経済指標に反応して動いている部分もあろうが、主体性を持って動いているようには見えない。いまは金相場の動きに反応して動いていると考えて良いだろう。

今回は金相場の急落で勢いがつき、一時的に節目の1,000ドルを割り込む場面もあったが、本質的にはそこまで下げる必要はなかったように思われる。目先は底打ちした格好ではあるが、上昇基調に戻すには1,040ドルを回復し、さらに1,125ドルを超えることが必要であろう。ここまで戻せば、中期的な下落トレンドからの脱却が視野に入ってくるであろう。

もっとも、プラチナ相場自体に特段の新規の買い材料があるわけではない。この点を考慮すれば、強気にはなりづらい面があるのは否めない。したがって、引き続き金相場の動きを注視することになろう。

また、世界最大のプラチナ生産国である南アフリカの通貨ランドの動きにも注目しておくと良いだろう。対米ドルで軟調に推移してきたが、やや下げ渋ってきたように見える。反転すれば、プラチナ相場を間接的に押し上げる要因になり得るだろう。

ただし、プラチナ相場の最大リスクは株安と考えている。工業用需要が需要の大半を占めることもあり、株価が不安定な値動きになった場合にはつれて下落する可能性があるため、相応の注意が必要である。

円建てプラチナ相場も軟調である。ただし、3,400円でサポートされ反発しており、まずは3,600円を試すことになるだろう。

もっとも、反発力が鈍ければ、3,600円を超えても3,700円はかなり重いレジスタンスになりそうである。この水準は7月に重要なポイントとして機能しており、超えるかどうかはトレンドを判断する上で非常に重要といえる。今は3,400円までの下げでは押し目買いは可能と考えるが、3,600円から3,700円を試す過程では早めに利益確定を行ったほうが良さそうである。持続的な上昇基調に入るのはまだ先であろう。

無論、長期投資家は買いをゆっくりと行い、十分に時間的な分散を図るようにしたい。高値を買わず、じっくりと買うスタンスを維持すれば、将来の反発局面で収益化することは十分に可能であると考える。

【図表2】プラチナ 縦軸:円建てプラチナ/グラム(単位:円)
出所:マネックス証券

シルバー:続落の展開

シルバーは続落した。金相場につれるように下落し、8月9日には一時22.50ドルまで下落した。その後は反発したが、戻りは鈍く、週末は23.74ドルで引けた。

米商品先物取引委員会(CFTC)が公表するCOMEX銀先物市場における大口投機筋のポジションは、8月10日時点で2万4,474枚の買い越しとなり、前週から買い越し幅が1万1,665枚縮小した。買いポジションが1,813枚減少し、売りポジションが9,852枚増加した。投機筋は売り姿勢を強めている。

銀相場は金やプラチナに比べると、明らかに反発力が鈍い。銀市場への関心が低下しているように見える。特段の材料がないだけに、安いだけでは買いが入ってこないと言える。ひとまず22ドルで下げ止まったことで、反発を試しているように見えるが、まずは24ドルを回復できるかを確認することになろう。銀需要の大半が工業用向けであることから、株価動向にも注意しておきたい。

株価は堅調に推移しているが、それでも反発力が鈍いということは、今の銀相場は相当軟調であると言える。したがって、安易に割安などと考えないほうが良いだろう。まずはトレンドが明確に上向くかを確認することであろう。その上で、追加的なファンダメンタルズ材料が出てくるかを待ちたい。基本的には金相場と株式市場の動向を見ながら、慎重に値動きを見極めることが肝要である。

円建て銀相場は軟調である。重要な節目の90円を割り込んでおり、まずは84円で下げ止まるかを確認したい。その上で、反発すれば買いを検討しても良いだろう。ただし、今の段階では買いは慎重に進めたい。安く見えるからという理由だけで、買い進めていくことは避けるべきである。86円を回復してくれば、その動きをとらえながら慎重に短期的な取引に徹するのも良いだろう。

長期的には徐々に押し目を買っていけば良いだろうが、その場合でも慎重に時間と資金を分散した上で、ゆっくりと行うようにしたい。また、銀相場は他の貴金属と比較してボラティリティが高いため、保有量は金の3分の1あるいはそれ以下に抑えたほうが良い。これは銀相場への対処において、極めて重要なポイントである。

【図表3】シルバー 縦軸:円建てシルバー/グラム(単位:円)
出所:マネックス証券