モトリーフール米国本社、2021年7月6日投稿記事より

スクエア(NYSE:SQ)は2015年11月に上場し、投資家に大規模なマルチバガーリターンをもたらしています。スクエア株は9ドルで上場され、取引初日は11.20ドルで引けました。

IPO価格で1,000ドル、111株を購入していた場合、記事執筆時点では27,000ドル近くになっているでしょう。

しかし、これまでの期間スクエア株を保有し続けるには、多くの忍耐が必要だったでしょう。

株式は2016年にIPO価格を下回り、激しい上昇や下落を経て、記事執筆時点の株価約240ドルに達しました。

スクエアがフィンテックの巨人になった経緯

ツイッターの共同創設者であるジャック・ドーシーと友人のジム・マッケルビーは、2009年にスクエアを立ち上げました。

スクエアは、ガラス工場を設立したマッケルビーが、クレジットカード会社からの承認を得ることが出来なかったことからドーシーに不満を表明し、誕生しました。

これは、スクエアがスマートフォン用のカード処理機器を開発するきっかけとなり、その後iPadなどにも拡大しました。

スクエアのハードウェアビジネスは、従来のPOS(販売時点情報管理)デバイス市場に革命をもたらしました。

スターバックスは当初スクエアのトップ顧客の1つでしたが、2015年にスクエアとのパートナーシップを終了し、独自の決済プラットフォームを開発しました。

この動きはスクエアの将来の成長に疑問を持たせましたが、同社は中小企業との契約を拡大し続けました。

スクエアのアプローチは、ペイパルのアプローチと似ています。取引ごとに加盟店に固定料金を請求します。

決済料金の1.3~3.5%であるクレジットカードの手数料とは異なる料金体系です。

利益を生み出すためには、スクエアの固定料金が、その他の費用をカバーする必要があることから、当初、批評家たちはこのビジネスモデルが安定した利益を生み出すことは難しいだろうと主張しました。

規模を拡大し、エコシステムを拡大

それでもスクエアは成長を続けました。

2015年から2020年の間にスクエアの年間総決済額は356億ドルから1,123億ドルへと3倍以上になりました。

2020年末時点では、総決済額の60%は年間総決済額で125,000ドル以上を記録した「大口決済者」によるものでした。

この割合は2021年第1四半期に61%に上昇しました。

オフラインおよびオンラインにおけるシンプルな決済サービスの長期的な需要がスクエアの成長を後押ししています。

スクエアのアドオンサービス(給与、メールマーケティングキャンペーン、ポイントカード、ギフトカードなど)も、同社のエコシステムへの顧客の忠誠度を高めています。

スクエアは2013年に「Cash App」で消費者向けのピアツーピア決済市場に拡大しました。

2018年にビットコイン取引、2019年に無料の株式取引でアプリを拡大し、最近のクレジット・カルマの買収により、同社はアプリに税申告サービスを追加する予定です。

「Cash App」のアクティブユーザー数は、2016年の300万人から2020年には3,600万人に急増しました。

また、「Cash App」のビットコイン取引売上高は凄まじいものでした。

「Cash App」の粗利益は、2020年には前年比168%増の12.3億ドルに達し、総粗利益の45%を占めました。

スクエアは成長し続けるか

スクエアの年間売上高は、2015年の12.7億ドルから2020年には95億ドルに増加しました。

ビットコインの売上を除くと、スクエアは2020年に49億3,000万ドルの売上高を生み出しました。

アナリストは、パンデミック後の小売店舗の回復とビットコインの追い風により、同社の売上高は2021年に111%急上昇し、2022年はさらに14%増の228億ドルになると予想しています。

スクエアは2015年にマイナス4,100万ドルの調整後EBITDA(支払利息・税金・償却控除前利益)損失を計上しました。

しかし、2020年にはプラス4億7,400万ドルの調整後EBITDAを生み出しました。

アナリストはスクエアの調整後売上高が2021年に79%、2022年に40%増となることを予想しています。

同社の規模が拡大し、安定して売上高が成長していることが、その予想の背景にあります。

これらの見通しに基づくと、スクエアは2022年にPER(株価収益率)115倍で取引されます。

このPERは高いように感じるかもしれませんが、収益性が向上するにつれて、落ち着いてくるでしょう。

また、2022年のPSR(株価売上高倍率)は、5倍未満で取引されます。

これは、30倍以上で取引されている他の高成長テクノロジー銘柄よりも大幅に低い水準です。

スクエアの急速に拡大するエコシステムは、短期的なボラティリティに苦しむ長期投資家にとって、さらなるマルチバガーの利益を生み出す可能性がある銘柄といえます。

 

転載元:モトリーフール

 

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Leo Sunは、スクエア株を保有しています。モトリーフール米国本社は、ビットコイン、スクエア株、ペイパル・ホールディングス株、ツイッター株、スターバックス株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、以下のオプションを推奨しています(ペイパル・ホールディングス株の2022年1月の75ドルのロング・コール、スターバックス株の2021年7月の120ドルのショート・コール)。