モトリーフール米国本社、2021年7月13日投稿記事より

テスラ(NASDAQ:TSLA)はここ数ヶ月、中国でのトラブルや新しい自動運転技術に関する報道が急増しています。

これらはテスラ株に今後影響を与える可能性があります。

今テスラに起きていることについて、投資家が知っておくべき2つのことを解説します。

中国でのトラブル

テスラは2019年初期に上海にギガファクトリーを建設し、中国で完全な工場を運営する初の外国自動車メーカーになりました。

中国は、世界最大の電気自動車(EV)市場の一つとなっており、テスラは2019年下期に初の中国製モデル3を納車しています。

コロナウイルスの感染拡大にもかかわらず、テスラはモデル3の生産を増やし、2020年には上海でモデルYの製造を開始しました。

しかし、問題は2021年4月に発生しました。

上海モーターショーでテスラ車の品質問題と安全性に対する顧客の抗議が広まり始めたのです。

人々はソーシャルメディアを通して、テスラの傲慢さと品質の問題に対する怒りを表明し、中国で消費者の反発が引き起こされました。

その後まもなく、同社は中国に顧客満足度ユニットを設立することを約束し、謝罪を表明しました。

その後、テスラは6月に別の問題に直面しました。

中国規制当局が、テスラ車のクルーズコントロールシステムが勝手に作動し、予期せぬ加速を引き起こす可能性があると発表したのです。

この問題を修正するために、クルーズコントロールソフトウェアをリモートでアップグレードする必要があり、計28.5万台以上がこの影響を受けました。

これらのことがあり、4月は中国でテスラ車の需要が落ち込みましたが、その後回復しています。

これは、前月比で販売台数が増加していることからも明らかです。

【図表】テスラ車の中国での販売台数前月比
出典:中国乗用車協会

中国は現在、米国に次ぐテスラで2番目に大きな市場ですが、CEOのイーロン・マスクは、いずれ中国が最大の市場になると考えています。

中国が現在世界のEV市場の半分近くを占めていることを考えれば、これは理にかなっています。

2021年1月〜5月の間に、テスラは中国のEV市場の12%を獲得し、第3位の企業となりました。

テスラが長期的なグローバルリーダーになるためには、中国の主要なプレーヤーになる必要があるのです。

完全自動運転ソフトウェア

2019年初期から、すべてのテスラ車両にハードウェア3.0が搭載されています。

これは、オートパイロットと完全自動運転(FSD)ソフトウェアを提供する第3世代のスーパーコンピューターです。

このハードウェアで使用されているコンピューターチップは、第2世代よりも1,000%高性能と言われており、マスク氏はこれを「世界最高峰のチップ」と呼んでいます。

マスク氏は頻繁に大胆な表現を用いています。

2020年9月のテスラバッテリーデーイベントでは、投資家に対し「約3年後、完全に自律型である非常に魅力的な電気自動車を2.5万ドルで提供できると確信している」と語りました。

テスラは7月にFSDソフトウェアのバージョン9.0をベータテスターに​​リリースしました。

マスク氏は、自動運転車が使用する入力データを提供するために、カメラのみに依存するという同社の決定に関して言及し、ソフトウェアはビジョンとレーダーではなく、純粋なビジョンでより高い安全性能を達成していると述べました。

FSDバージョン9.0は、レーダーセンサーを使用しなくなったソフトウェアの最初のバージョンです。

この戦略は、ゼネラルモーターのクルーズ、インテルのモービルアイ(Mobileye)、アルファベットのウェイモなどの競合の戦略とはまったく対照的なものです。

これらはすべてレーダーとLIDARを使ってセンチメートルレベルの精度でマップを作成します。

ただし、テスラはスケーラビリティの欠如を理由に、このアプローチには欠陥があると考えています。

たとえば、地図ベースのテクノロジーに基づいて構築された自動運転車は、広範囲にマップが作成された道路でのみ安全に機能します。

これは、わずかな変化があった場合に大混乱を引き起こす可能性があります。

これに対して、テスラのビジョンベースのアプローチは、理論的には即座にスケーラブルされます。

投資家は、FSDバージョン9.0がどのように受け取られるか細心の注意を払う必要があります。

これは、テスラが自律性を追求する上でのターニングポイントになる可能性があるからです。

 

転載元:モトリーフール

 

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アルファベットのエグゼクティブであるSuzanne Freyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Trevor Jennewineは、テスラ株を保有しています。モトリーフール米国本社は、テスラ株、アルファベット(A株)、アルファベット(C株)、ツイッター株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、インテル株のオプションを推奨しています(2023年1月57.50ドルのロング・コール、2023年1月57.50ドルのショート・プット)。