モトリーフール米国本社、2020年6月23日投稿記事より

新型コロナウイルスのパンデミックで、人々の生活だけでなく引退の計画にも支障が生じています。

最近の調査によると、米国人の3人に1人がコロナ禍によって引退の時期を先送りしているそうです。

財務状態と早期引退の見通しを改善させる方法に、配当株への投資があります。

一般に、配当を安定的に支払っている企業は事業が安定しているため、投資家は配当による経常的な収入だけでなく、企業価値の向上に伴いキャピタルゲインを得ることもできます。

以下、優れた配当・増配実績を持つ企業を3つ取り上げます。

カーディナル・ヘルス

医療機関や研究所に医薬品・医療製品を提供するカーディナル・ヘルス(NYSE:CAH)は25年以上連続で増配を続けている「配当貴族」です。

この銘柄を保有しているだけで、今年は1株当たり1.96ドルの収入が期待できます。

配当利回りは3.4%と、S&P500企業平均の1.4%を大きく上回っています。

事業は安定しており、過去3四半期の売上高は1,200億ドルと、前年同期比で3%の微増となりました。

一つ好ましくないと思われる点は、利益率が2%以下と、あまり高くないことです。

ただし、販売量を踏まえると、配当をサポートする余地はなお十分にあり、配当性向は50%と持続可能な水準にあります。

ベビーブーマー世代の引退に伴い、医療に対するニーズが今後ますます高まる中で、この銘柄をポートフォリオに加えるのは悪いことではないでしょう。

マクドナルド

マクドナルド(NYSE:MCD)も「配当貴族」銘柄で、配当利回りは2.3%と市場平均を上回っています。

同社が嗜好の変化に適合できる点は好感が持てます。

世界各地でユニークな商品を提供しているだけでなく、より健康的なメニューへの移行を図ってきました。

最近では、ビヨンド・ミートと連携して植物由来商品の開発を進めています。

事業は既にコロナ禍からの力強い回復の兆候を見せており、2021年1-3月期の米国既存店売上高は前年同期の0.1%増に対して13.6%増、世界の既存店売上高は前年同期の3.4%減に対して7.5%増となりました。

直近12カ月間の利益率は26%と、厳しい環境下でも好調でした。

今後、環境改善に伴い事業は一段と堅調になる見通しです。

配当性向は73%とカーディナル・ヘルスよりも高いものの、管理可能な水準を維持しています。

長期的なインカム志向の投資家にとって、マクドナルドは長年にわたり経常的なキャッシュフローが期待できる安全な銘柄です。

コムキャスト

メディア・通信大手のコムキャスト(NASDAQ:CMCSA)は10年以上にわたり配当を引き上げてきましたが、3つの銘柄の中では唯一「配当貴族」ではありません。

しかし、配当利回りは1.7%と、S&P500企業平均をやや上回っています。

コムキャストがマクドナルドとカーディナル・ヘルスよりも優れている点は、テーマパークからメディア、ケーブル事業に至る多様な事業を擁しており、事業の成長機会が多岐にわたっていることです。

例えば、2020年にはテーマパーク事業がコロナ禍の影響で大きな打撃を被りましたが、全体の売上高は前年比5%の減少にとどまりました。

配当性向は36%と、3銘柄の中では最も健全な水準にあります。

2021年には景気改善が見込まれるため、テーマパークの再開に伴い業績が好調に推移し、結果的に配当を大幅に引き上げたとしても意外ではありません。

この銘柄は、少し早めの引退に役立つ可能性があります。

 

転載元:モトリーフール

 

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者David Jagielskiは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、ビヨンド・ミート株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、コムキャスト株を推奨しています。