遠隔医療業界は、2025年までに約1,920億ドルの市場規模となり、年平均成長率は37.7%と信じられないほど高く成長する可能性があります。

大手企業もこの業界に関心を示しており、最も注目すべきなのはアマゾン(NASDAQ:AMZN)です。

アマゾンは、現在、遠隔医療業界でトップ企業であるテラドック・ヘルス(NYSE:TDOC)から市場シェアを奪うために多くのリソースをつぎ込んでいます。

アマゾンのような巨大企業が迫っていますが、テラドックCEOのジェイソン・ゴレビッチ氏はそれほど心配していないようです。

最近のインタビューで、彼はアマゾンのヘルスケア参入を「過大評価」と呼びました。

アマゾンケアの展開

アマゾンは、今年夏に米国でアマゾン・ケアを開始することを発表しています。

患者が看護師や医師にビデオチャットやメッセージを送信できるオンラインバーチャルケア(通常の遠隔医療サービスに相当)と、医療専門家が患者の自宅を訪問する対面ケアサービスを提供する予定です。

最近まで、このサービスはアマゾンの従業員のみが利用できましたが、サービスの拡大を図っていくようです。

6月初めに開催されたウォール・ストリート・ジャーナル・テックヘルスのイベントで、アマゾンのババク・パルヴィーズ副社長は、アマゾン・ケアに「複数の企業」を登録したと語っています。

テラドックは心配する必要があるのか

アマゾンは単なる遠隔医療を超えて、ヘルスケア市場への参入に照準を合わせているようです。

2020年に同社はアマゾン薬局を立ち上げました。

これはプライム会員に処方箋を提供し、薬代を節約することができるサービスです。

また、同社は既存のホールフーズの場所に薬局を立ち上げようとしているという噂もあります。

テラドックを心配するならば、ウォルグリーンズやCVSなどの小売薬局も心配する必要があるでしょう。

テラドックはアマゾンがヘルスケアに参入する際に競合となる可能性のある多くの企業の1つにすぎません。

遠隔医療セグメントには、すでに競争力があります。

テラドックの主な競合であるアムウェルに加えて、CVSはウェブサイトでバーチャル診療を提供しています。

また、シグナは最近MDライブを買収し、ライフMDやベライゾンのブルージーンズサービスは潜在的な競争相手です。

これらは現在市場に出回っている競合のほんの一部であり、テラドックはこれらの競合の中で際立っています。

また、テラドックは糖尿病患者の血糖値の管理を支援する医療会社であるリボンゴ・ヘルスと合併し、単なる遠隔医療事業ではなくなって来ています。

さらに、2021年初期にはデックスコムと提携し、血糖値モニタリングシステムからデータを組み込み、ユーザーにさらに多くの価値を提供できるようにしました。

4月28日に発表された最新決算では、3月31日までの期間のテラドックの売上高は前年比151%増の4億5,400万ドル(ただし、リボンゴ合併の恩恵を受ける)、総診察数は56%増の320万人となりました。

そして次の四半期では、同社は売上高がさらに高くなり、最大5億500万ドルになることを予想しています。

テラドック株を売却すべきか

年初来からS&P500が13%上昇している中、株価が22%以上下落したテラドックにとって、厳しい一年になっていますが、株価は回復することが予想されています。

同社がリボンゴとの契約を締結してから、まだ1年も経っていません。

より幅広い顧客基盤とより多くのサービスを提供することで、多様なビジネスを提供できるようになり、長期的な成長が期待できるでしょう。

アマゾンは遠隔医療に関して、ビジネスを多様化するための方法と見なしているかもしれませんが、全面的にこれを進める、または積極的にこの市場に介入するという意味ではありません。

テラドックはアマゾンからの脅威を無視するべきではありませんが、経営陣と投資家もそれについて心配しすぎる必要はありません。

ヘルスケア企業は良好な状態を維持しており、長期保有で大きく成長する可能性があります。

 

転載元:モトリーフール

 

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者David Jagielskiは、テラドック・ヘルス株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株、アムウェル株、ペロトン ・インタラクティブ株、テラドック・ヘルス株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、CVSヘルス株、デックスコム株、グッドRx・ホールディングス株、ベライゾン・コミュニケーションズ株を推奨しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株のオプションを推奨しています(2022年1月の1940ドルのショート・コール、2022年1月の1920ドルのロング・コール)。