モトリーフール米国本社、2021年5月23日投稿記事より

ミニバブルの様相を呈する市場でお買い得な銘柄を見つけるのはそれほど簡単ではありません。

しかし、投資家が金利上昇への懸念を理由にグロース株から乗り換えを図る中、割安な株の人気が復活しつつあることはバリュー投資家にとって嬉しい知らせです。

直近の決算発表シーズンで特に筆者の目を引いたのは、好調な四半期決算を発表したにもかかわらずウォール街が見落としたままでいるターゲット(NYSE:TGT)とチルドレンズ・プレイス(NASDAQ:PLCE)です。

以下、両銘柄が掘り出し物と考えられる理由を説明します。

ターゲット:すべての戦略が成功している

大型ディスカウントストア・チェーンのターゲット(NYSE:TGT)は近年、人気の独自ブランドを多く取り揃えて即日配送を可能にするなど、ユニークなオムニチャネル小売店に生まれ変わりました。

同社の第1四半期決算を見れば、新しい戦略が成功している理由が分かります。

既存店売上高は前年同期から22.9%増加し、2年前の同四半期から35%超増加しました。

また、自社ブランドの売上高が同36%増と過去最高を記録し、店舗ベースのフルフィルメント戦略(オンラインで受けた注文を倉庫から出荷するよりもコスト効率がはるかに高いのが特徴)が成功したおかげで、同四半期の営業利益率は10%に改善しました。

それにより調整後1株当たり利益は3.69ドルに跳ね上がり、コンセンサス予想の2.25ドルを大きく上回りました。

一方、現在の株価収益率(PER)は18倍で、S&P 500の44倍を大きく下回っています(本稿執筆時点)。

今年は年末にかけて前年との比較は難しくなりそうですが、業績が上振れる可能性は高そうです。

自社ブランドや、「ドライブアップ」などの即日配送サービスといった戦略が成功しているため、経済再開後のビジネスに大きな弾みが付こうとしています。

チルドレンズ・プレイス:見た目よりもはるかに好調な子供服チェーン

今回の決算発表シーズンにおける最大のサプライズの1つは、パンデミック禍でほとんど忘れられていた子供服チェーン、チルドレンズ・プレイス(NASDAQ:PLCE)の1株当たり利益(EPS)が3.25ドルとなり、コンセンサス予想の0.06ドルを大きく上回ったことでした。

店舗数が2年前に比べて27%も減少したにもかかわらず、売上高は2019年の水準を6%上回りました。

チルドレンズ・プレイスはパンデミックの影響で苦戦を強いられましたが、店舗の最適化戦略を加速させ、不採算店舗の閉鎖やeコマースへの投資にシフトし、その戦略は明らかに成果を上げています。

店舗閉鎖により賃貸料が削減されたため、営業利益率は15%に達しました。

最高経営責任者(CEO)のジェーン・エルファーズ氏によると、同社にとって最も利益率の高いチャネルのeコマースは顧客の間で着実に浸透しており、今では売上高全体の約50%を占めているとのことです。

チルドレンズ・プレイスは業績予想を公表していませんが、年末にかけていくつかの追い風が吹くと予想されます。

新学期やホリデーシーズンのおかげで、通常は利益の大半を下半期に上げており、今年もそのパターンが繰り返される見通しです。

しかも今年は、大半の家庭に毎月250~300ドルをもたらす新たな児童税控除(7月に開始されます)や、パンデミックの局面で購入が控えられていた衣類への繰り延べ需要などによる恩恵を受けるはずです。

第1四半期の実績をもとに2021年通期のEPSを予想すると13ドルとなります。

その場合のPERはわずか7倍です。下半期の追い風を考慮すると、通期のEPSがその水準を上回る可能性は高いと言えます。

現在の株価は100ドルを下回っており、非常に割安です。

 

転載元:モトリーフール

 

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Jeremy Bowmanは、ターゲット株、チルドレンズ・プレイス株を保有していません。モトリーフール米国本社は、記事で言及されている株式を保有していません。