モトリーフール米国本社、2021年5月3日投稿記事より

アルファベット(NASDAQ:GOOG)(NASDAQ:GOOGL)とアップル(NASDAQ:AAPL)は、両社ともに世界的規模のハイテク帝国を築いてきました。

アルファベットのGoogleはインターネットへのゲートウェイとして機能しており、アップルのハードウェア製品は世界で最も欲しがる人が多い家電製品の1つです。

過去3年間で、アルファベットの株価は115%、アップルの株価は225%上昇し、いずれも同期間の市場全体のパフォーマンスを優に上回っています。

では、今投資をするとすれば、どちらが良いか比べてみたいと思います。

アルファベットについてわかっていること

アルファベットの事業はGoogle事業と、「その他事業」の2つのセグメントに分けることができます。Google事業は広告とクラウドコンピューティングを中心としており、一方、「その他事業」はいつの日か大きな事業になる可能性のある、現時点では赤字の事業を集めたもので、一種のインキュベーション施設と考えることができます。

Google事業の売上は主として広告からのものです。

これには、Google検索、Google Playストア、YouTube、そしてGoogleの広告プラットフォームを使用する数百万のサードパーティー広告媒体主が含まれます。

昨年、パンデミックによってデジタルな活動が増加したにもかかわらず、Googleの業績は平凡な結果となりました。

市場調査会社イーマーケターによると、広告収入の増加はわずか9%にとどまり、米国のデジタル広告販売における同社のシェアは2019年の31.6%から28.9%に減少しました。

一方、アマゾンやフェイスブックなどの競合他社は市場シェアを拡大しています。

クラウドコンピューティングでは、Google Cloudは世界シェア7%で3位に位置し、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)やマイクロソフトAzure(アジュール)に大きく後れをとっています。

ただし、Google Cloudはこれらの競合よりも急速に売上を伸ばしています。

「その他事業」には、アルファベットの自動運転車開発会社ウェイモの売上高も含まれています。

この部門は現在赤字ですが、傘下のウェイモワンが、昨年10月にフェニックス大都市圏でドライバーを全く必要としない自動運転タクシーサービスの提供を始めており、投資銀行UBSのアナリストは、ウェイモの売上高が2030年までに年1,140億ドルに達する可能性があると予想しています。

そうなれば、アルファベットにとって大きな転機となるでしょう。

この数年のアルファベットの業績は、この規模の企業としては堅調な内容でした。

指標 2017 2021年第1四半期(直近12カ月) 年平均成長率
売上高 1,109億ドル 1,967億ドル 19%
フリー・キャッシュ・フロー 239億ドル 507億ドル 26%

データ出所:アルファベットの米証券取引委員会(SEC)提出資料

株主還元については、アルファベットは配当を払っていませんが、2019年に184億ドル、2020年に311億ドルの自社株買いを実施しています。

注意事項としては、アルファベットに対して米司法省が提起した訴訟も含め、いくつか規制当局の調査が行われていることがあります。

さらに、同社のアプリストアの手数料がゲーム会社エピックゲームズとの間で大きな紛争に発展し、同社(およびアップル)はアプリストアの手数料を一部引き下げることになりました。

これらの法的な問題が同社の事業にどのように影響するか、あるいは、そもそも何らかの影響を及ぼすか、現時点ではわかりません。

しかし、投資家はこうした状況に注意を払っていく必要があります。

アップルについてわかっていること

アップルは、フォーチュン誌の「世界で最も賞賛される企業」で1位にランクされており、またフォーブス誌の「世界で最も価値あるブランド」でもトップの座にあります。

これが同社の競争上の優位性の核心的な部分であり、アップルは消費者に愛されています。

同社の事業は、製品とサービスの2つの分野に分けることができます。

伝統的にハードウェア製品が同社の成長エンジンでしたが、サービス事業をますます重視するようになっています。

同事業にはApple Music、Apple Arcade、Apple News+、Apple TV+などの定額料金サービス、およびAppleCardやApplePayなどの決済サービスが含まれます。

こうした動きは理にかなっています。

ハードウェアの販売は景気循環的で業績が不安定になる傾向がありますが、定額料金サービスやその他のサービスは安定した収益を生む傾向があります。

さらに、世界中で16億5,000万台を超えるアップル製デバイスが使用されており、サービス事業は同社のこの膨大なユーザー基盤を収益化するためのもう1つの方法なのです。

アップルの業績は、ここ数年、特に2019年と2020年は、主としてiPhoneの販売が低調だったため、平凡な内容でした。

しかし、心配は無用です。iPhone12の発売により業績は大きく改善しています。

指標 2017 20212四半期(直近12カ月) 平均成長率
売上高 2,292億ドル 3,254億ドル 11%
フリー・キャッシュ・フロー 518億ドル 904億ドル 17%

データ出所:アップルの米証券取引委員会(SEC)提出資料

アルファベットとは異なり、アップルは1株あたり22セントの配当を支払っています。

現在の配当性向は22%であり、配当性向としては低い水準です。

加えて、バランスシート上には700億ドルの現金および現金同等物と有価証券があり、この配当はこの上なく安全です。

同社はまた、2019年に671億ドル、2020年に725億ドルの自社株買いを実施しています。

今後については、サービスを重視してはいるものの、同社にはいくつか開発中の新製品があるようです。

たとえば、過去10年間の特許申請によれば、同社は拡張現実(AR)や仮想現実(VR)用のヘッドセットを開発しており、その最初の製品は早ければ2022年に発売される可能性があります。

同社は自動運転の電気自動車にも取り組んでいますが、報道によると発売は5年先になる見通しです。

結論

両社とも強力なブランドを構築し、世界中に事業を展開し、驚異的な規模に成長しました。

さらに、両社とも直近の四半期決算の内容は素晴らしく、今後も大きな成長が見込まれます。

したがって、どちらの銘柄であっても、市場を上回るパフォーマンスを期待できると思います。

しかし、あえて優劣をつけるなら、僅差でアップルの勝ちです。

Googleはその中核となる広告事業で市場シェアを失いつつあり、また同社は高まりつつある独占禁止法上の懸念の渦中にあります。

さらに、アップルというブランド名が消費者にとってはより重要であり、ARグラスやApple Carなど将来発売される製品は大きな成功を収めるはずです。

 

転載元:モトリーフール

 

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。アルファベットのエグゼクティブであるSuzanne Freyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。マイクロソフトの子会社LinkedInの従業員であるTeresa Kerstenは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。Randi Zuckerbergは、フェイスブックのマーケティング開発部の元ディレクターおよび元スポークスウーマンであり、マーク・ザッカーバーグCEOの姉です。Randiはモトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Trevor Jennewineは、アマゾン株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株、アルファベット(A株)、アルファベット(C株)、マイクロソフト株、アップル株、フェイスブック株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、以下のオプションを推奨しています(アマゾン株の2022年1月の1940ドルのショート・コール、アマゾン株の2022年1月の1920ドルのロング・コール、アップル株の2023年3月120ドルのロング・コール、アップル株の2023年3月130ドルのショート・コール)。