モトリーフール米国本社、2021年5月3日投稿記事より

再生可能エネルギー株は昨年急騰しましたが、今年に入ってからは調整局面にあり、太陽光発電銘柄もその例外ではありません。

住宅用太陽光発電システムの設置を手掛けるサンラン(NASDAQ:RUN)およびサンノバ・エナジー・インターナショナル(NYSE:NOVA)の株価は年初来、それぞれ高値から44%、35%下落しました(執筆時点)。

同様に、太陽光発電関連の部品メーカーであるアレイ・テクノロジーズ(NASDAQ:ARRY)も今年、高値から45%下落しています(執筆時点)。

しかし、アナリストはこれら3銘柄にはそれぞれ50%以上の上値余地があるとみています。

1.サンラン:50%の上値余地

サンランに対するアナリストの目標株価は平均で80.20ドルと、現在の株価を50%近く上回る水準です。

同社は住宅用太陽光発電システムの設置を手掛ける最大手企業として、その規模と実績で業界の中でも優位な位置にいます。

顧客数は55万人を上回り、業界内で最も多い水準です。

サンランは設備を一括払いで販売するのではなく、リースの形態を採用しているため、通常は1顧客から20~25年にわたり定期的な収入を得ます。

住宅用太陽光発電の普及率は現在3%未満であることから、同社には広大な未開拓市場があります。

また、同社が取り扱うバッテリーおよびエネルギー管理ソリューションはさらなる収益機会をもたらします。

一方で、同社の販売・マーケティング費用は増加しており、顧客基盤の拡大が容易ではないことを示唆しています。

住宅用太陽光発電の設備に関連する市場は競争が激しいうえ、細分化されています。

同業の太陽光発電設置会社のみならず、同社は一般的な公益事業会社(ユーティリティ)とも競合しています。

しかし巨大な未開拓市場と再生可能エネルギーに対する消費者の関心が高まっていることを考慮すると、今後数年の間、同社は緩やかかつ着実に成長するでしょう。

同社の株価は高値から46%下落していますが、過去1年間に250%上昇しています(執筆時点)。

長期的な見通しは明るいものの、ここから1年間で50%上昇するという見方はやや強気すぎるかもしれません。

2.サンノバ・エナジー:53%の上値余地

サンノバの昨年の売上高は前年比22%増と、サンランの同7%増を大きく上回りました。

2021年第1四半期にサンノバは新たに8,900人の顧客を獲得し、顧客総数は11万6,400人となりました。

顧客増加を背景に、同四半期の売上は前年同期比38%増となりました。

巨大な未開拓市場と政府の政策の下支えにより、今後数年の間、サンノバの成長は続くでしょう。

一方で、サンノバもサンランと同様、高水準の顧客獲得費用に直面しています。

第1四半期には、事業の成長を支える人件費など販管費が増加しました。

したがって、過去1年で株価が168%上昇していることを考えると、ここからさらに53%上昇するという予想はやや楽観的すぎるようにみえます。

3.アレイ・テクノロジーズ:53%の上値余地

大規模な太陽光プロジェクトで使われるソーラートラッカー(太陽光追尾型装置)の製造最大手アレイ・テクノロジーズには多くの魅力があります。

これらのトラッカーは太陽の動きに基づきソーラーパネルを動かし、エネルギー生産量を25%程度高めます。

同社製品の需要は高く、2020年の売上高は前年比35%増、調整後EBITDA(利払前・税引前・償却前利益)は同32%増となりました。

同社は既に黒字化しており、2020年の純利益は5,900万ドルでした。

昨年10月に上場しましたが、今年3月の増資後、株価は急落しました。

一方で、同社は事業成長のためのさらなる増資は不要であると強調しています。

アレイの業績と成長見通しはこれまでのところ大変好調にみえる一方で、株価は昨年の上場以降19%下落しています(執筆時点)。

アナリストが同銘柄に注目するのも無理はありません。

 

転載元:モトリーフール