モトリーフール米国本社、2021年4月17日投稿記事より

マクドナルド(NYSE:MCD)株をめぐっては、多くの悪材料が聞かれます。

フランチャイズ加盟店の間では、最低賃金引き上げをめぐる米国内の動きに加え、本部に支払う手数料の増加で不満が高まっています。

ファストフード業界は米国内だけで約20万店がしのぎを削る競争の激しい業界で、既に飽和状態にあると言えるうえに、世の中は健康食ブームです。

しかし、業界で最も知名度のあるブランドであるという強みは、こうした数々の逆風をはねのける唯一にして最強の好材料と言えます。

世界で愛される有名ブランド

マクドナルドは世界で3万9,198店を展開し、そのうちの93%がフランチャイズ店です。

店舗数ではサブウェイの4万2,000店に次ぐ世界第2位ですが、総売上では年間1,000億ドルに上り、他社の追随を許さない圧倒的首位に立っています。

市場を牽引する規模と潤沢なキャッシュを有し、ブランド名とゴールデンアーチのロゴは世界中に浸透し、愛されています。

IGマーケッツ・リミテッドが昨年発表した、世界で最も知られているブランドランキングでは、マクドナルドは9位にランクされ、10位のディズニーを上回りました。

BrandZによる世界で最も価値のあるブランドランキングでも、マクドナルドは8位のフェイスブックに次ぐ9位にランクされています。

ハンバーガーというありふれた商品でフェイスブックやディズニーと肩を並べることができるという事実は、マクドナルドのブランド力を物語っています。

正しい選択は結果につながる

高いブランド力には2つの利点があり、その1つは顧客の忠誠心です。

今一番食べたいから行くのか、単に行きやすいから行くのか、マクドナルドに行く本当の理由はそれぞれでしょうが、いずれにしてもマクドナルドに行くという行動は人々の習慣となっています。

世界では毎日約7,000万人近くがマクドナルドの店舗を訪れています。

赤色は人の気を引くのと同時に食欲を喚起し、黄色は親近感を与える色とされています。

つまり、赤い背景にゴールデンアーチが描かれたマクドナルドのロゴを見ると、人々は食欲を感じ、また来たいと感じるのです。

ブランド力によるもう1つの利点は、たとえ手数料や店舗改装といった費用の面で不満があるとしても、フランチャイズ加盟店としてマクドナルド以上に儲かるビジネスはありません。

新店舗開業に伴う平均費用は100万~200万ドルですが、1店舗当たりの平均売上高は年間270万ドルに上り、そのうち約15万ドルが加盟店の利益となります(もっと多く稼ぐ店舗もあります)。

別のファストフードチェーンで同水準の利益を得るのは難しく、例えばウェンディーズ(NASDAQ:WEN)では店舗売上高、加盟店利益ともにマクドナルドの3分の2程度です。

この状況が続く限り、マクドナルドは優秀な加盟店経営者を惹きつけ続けるでしょう。

結論

マクドナルドも無敵ではなく、うまくいかないこともあるかもしれません。

昨年末に発表した加盟店手数料の引き上げは、今のところは加盟店の不満にとどまっていますが、同社と加盟店との関係の希薄さが露呈するきっかけとなり、今後も注視する必要があります。

とはいえ投資家にとっては、最善の銘柄選択であれば、プレミアムな株価であっても報われるのが通例です。

業界トップの企業にはそれなりの理由があり、マクドナルドも例外ではなく、それだけで保有する価値があるかもしれません。

 

転載元:モトリーフール

 

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。Randi Zuckerbergは、フェイスブックのマーケティング開発部の元ディレクターおよび元スポークスウーマンであり、マーク・ザッカーバーグCEOの姉です。Randiはモトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者James Brumleyは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、フェイスブック株、ウォルト・ディズニー株を保有し、推奨しています。