モトリーフール米国本社、2021年3月24日投稿記事より

スナップ(NYSE:SNAP)は最近、ベルリンを拠点とする新興企業の「フィット・アナリティクス(Fit Analytics)」を買収しました。

この企業は、オンラインで買い物をする人が、服や靴などで自分に適したサイズを見つけるのに役立つサービスを提供しています。

フィットのメインプラットフォームであるフィット・ファインダーを利用すると、買い物客はサイズを入力するだけで、機械学習アルゴリズムを使用して最適なサイズの商品を見つけることができます。

また、買い物客が自分の写真をアップロードして類似商品を見つけることができる、ビジュアル検索技術も開発しています。

フィットはすでに世界中の約18,000の小売業者と提携しています。

スナップは買収金額などを明らかにしませんでしたが、フィットのテクノロジーはスナップチャットの拡張現実(AR)技術とeコマース機能を補完する可能性があります。

また、スナップがこれから注力する予定であるソーシャルショッピング市場で、競合のピンタレスト(NYSE:PINS)と競争するための武器になる可能性もあります。

スナップのeコマースへの取り組み

スナップは2018年からeコマース機能を拡張しています。

スナップチャットで買い物が可能な広告を展開し、買い物客が写真を撮ってアマゾン(NASDAQ:AMZN)で商品を検索できるようにしました。

スナップのCEOであるエヴァン・シュピーゲルは、前四半期の電話会議で、スナップチャットにはまだ「eコマースを革新する絶好の機会」があり、市場全体で「迅速にテストし、多くの種を植える」ことを計画していると述べました。

また、「ARを使用して製品を試して操作するための新しい方法」を提供することで、より高いコンバージョン率をサポートしながら、ショッピング体験を「より面白くて没入型」なものにすることができると考えています。

2月下旬に行われたスナップのプレゼンテーションで、シュピーゲルはARとeコマーステクノロジーの融合により、単にオンライン販売を促進するのではなく、AR体験と試着を通じて顧客との「感情的なつながり」を構築できると主張しました。

その「つながり」は、オンラインショッピングがトランザクションからエクスペリエンスへと「進化」することを可能にするだろうとシュピーゲルは主張しています。

シュピーゲルはスナップはすでに小売業者と協力して、買い物客がARツールで「適切なサイズ感」と「適切な商品」を見つけるのを支援しており、このプロセスによってオンライン注文の無駄な返品を削減することができると宣言しました。

フィット・アナリティクスの買収は、その戦略の延長になるでしょう。

競合にとっての脅威

スナップは依然として広告からの売上高に依存しており、買い物ができる広告からの売上高は個別に開示していません。

ですがスナップは2月のプレゼンテーションで、今後数年で年間売上高が約50%増になると宣言しています。

第4四半期には広告価格が上昇し、ユーザーがビデオ、ARレンズ、ゲームのエコシステム内でより多くの時間を費やしたため、ユーザーあたりの平均売上高は前年比33%増となりました。

そして、エコシステムをソーシャルショッピングプラットフォームに拡大することは、さらなる成長に繋がることでしょう。

スナップのeコマースへの投資は、フェイスブック(NASDAQ:FB)のインスタグラムに対する防御策のように見えるかもしれません。

インスタグラムも「買い物可能な投稿」でソーシャルショッピングを推し進めています。

しかし、Cowen&Companyによる2019年の調査によると、アメリカのソーシャルメディアユーザーの48%がピンタレストを使用して商品を検索し、購入している中、インスタグラムは10%、スナップチャットは4%となっています。

ピンタレストの2020年の月間アクティブユーザー数は、前年比37%増の4億5,900万人となっていることから、商品購入に繋がっているユーザーも増えているでしょう。

ピンタレストのピンボードは買い物にとても適しており、多くの小売業者がオンラインカタログをプラットフォームにアップロードしています。

ピンタレストはスナップチャットよりもやや年齢層の高いユーザーにサービスを提供してきましたが、パンデミック全体でZ世代とミレニアル世代のユーザーが増加していることから、スナップチャットとピンタレストを同時に使用する買い物客が増えています。

スナップチャットはまだソーシャルショッピングの分野でピンタレストにとって脅威にはなっていませんが、これまでのeコマースに対する取り組み、フィット・アナリティクスの買収、高い成長目標はすべて、近い将来、主要な強豪になる可能性があることを示しています。

結論

スナップによるフィット買収の影響はすぐには確認できませんが、拡大するデジタルエコシステムがあることを表しています。

スナップはフィットツールをスナップチャットのカメラに統合し、買い物の体験がより魅力的になり、ソーシャルショッピングビジネスが大きく拡大する可能性があります。

将来的に、ソーシャルショッピングにおいてインスタグラムとピンタレストの両方にとって脅威となるようなポジションに立つかもしれません。

 

転載元:モトリーフール

 

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。Randi Zuckerbergは、フェイスブックのマーケティング開発部の元ディレクターおよび元スポークスウーマンであり、マーク・ザッカーバーグCEOの姉です。Randiはモトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Leo Sunは、アマゾン株、フェイスブック株、スナップ株、ピンタレスト株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株、フェイスブック株、ピンタレスト株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株のオプションを推奨しています(2022年1月の1940ドルのショート・コール、2022年1月の1920ドルのロング・コール)。