モトリーフール米国本社、2021年1月11日投稿記事より

投資の世界で最も古くからある議論のひとつが、グロース株とバリュー株のどちらに投資すべきなのかというものです。

1926年から2015までの両カテゴリーのリターンを分析したバンクオブアメリカ・メリルリンチの研究によると、バリュー株の方がアウトパフォームしていました。

しかし、世界金融危機によるグレート・リセッション以降はグロース株の方がアウトパフォームしています。

史上最低水準の貸出金利によって、積極的な事業拡大や人員増強、革新的な取り組み、および買収活動が活発となっているのは、2021年のグロース株にとって良い兆候です。

始まって日の浅い強気市場が本格化するにつれ、以下グロース株5銘柄は2021年に投資家に大きな利益をもたらす可能性があります。

テラドック

ヘルスケアは高成長企業の多い業界ですが、テラドック(NYSE:TDOC)ほど大きな可能性を秘めた企業は多くありません。

同社は米国最大の遠隔医療会社であり、ご想像通り、新型コロナウイルスのパンデミックで大きな恩恵を受けています。

昨年の4月から9月までの6カ月間で、同社のオンライン診察は前年同期比で200%増加しました。

新型コロナウイルスに感染している可能性のある高リスクの患者を診察室に入れたくない医師にとって、オンライン診察は頼りになる診察手段となりました。

重要なのは、同社がパンデミックが終息した後も大きく成長する素晴らしい状態にあることです。

患者にとってより便利であり、医師はより多くの診察が可能となり、健康保険会社にとっては対面診察よりも一般的に診察料が低いため、同社の遠隔医療ネットワークには明らかな競争力があり、2013年から2019年(すなわちパンデミック以前)の間に年率74%で成長しています。

テラドックは米国の医療の未来であるといえるでしょう。

また、最近買収したリヴォンゴ・ヘルスの果たす役割も忘れてはなりません。

同社は売上が3桁台で伸びている「応用健康シグナル」の有望企業であり、米国の糖尿病患者市場のシェア1%強を得ただけであるにも関わらず黒字化を達成しています。

「応用健康シグナル」の他の疾患への拡大と、テラドックの他のサービスとのクロスセルにより、統合後のテラドックはさらに強力になるでしょう。

ファストリー

エッジクラウドサービスを提供するファストリー(NYSE:FSLY)の株価は昨年4倍になりましたが、2021年も上昇が見込まれます。

同社の中心的な業務はコンテンツをエンドユーザーに迅速かつ安全に配信することですが、エンドユーザーが在宅勤務をするようになったことから、さらに重要性が高まっています。

パンデミックが終息した後もコンテンツ配信の需要は減少しない見通しであり、それゆえ売上は今後4年間で3倍になる可能性があります。

また、同社が単にティックトックの恩恵を受けていたのではないとわかったことも重要です。

トランプ政権が米国内でティックトックのダウンロードを禁止すると脅し、ティックトックの親会社である北京字節跳動科技(バイトダンス)がティックトックをファストリーの配信ネットワークから撤退させたことから、昨年10月、ファストリーは年間の売上高予想を下方修正しました。

ティックトックが総売上の12%を占める最大の顧客であったことから、ファストリーの株価は半分まで下落しました。

しかし、第3四半期は、売上高が前年同期比で42%増加し、新規顧客は96社、売上継続率(DBNER)は前期比10%増の147%となりました。

DBNERの大幅な増加は、既存顧客の利用が急速に増加していることを表しています。

今年、ファストリーは株主に大きな利益をもたらすことでしょう。

グリーン・サム・インダストリーズ

マリファナ株は、米国のマリファナ株を先頭に、今後10年を通してホットな投資先となるでしょう。

複数の州で大麻関連事業を運営する業者(MSO)であるグリーン・サム・インダストリーズ(OTC:GTBIF)は、大麻の合法化議論がどのような結果になろうと、アウトパフォームする位置につけています。

同社は現在50カ所で薬局を運営していますが、さらに12の州で96カ所もの小売拠点開設免許を保有しています。

注目すべきは、同社が注力する州を厳選していることです。

たとえば、ネバダ州は2020年代半ばまでに1人当たり大麻支出額が全米1位になる見通しです。

同社はまた、免許数が限定されているイリノイ州に資金力を生かして参入しており、最終的には数十億ドル規模に成長すると予想されるこの市場で、過度の競争に直面することなく健全な市場シェアを獲得できるでしょう。

同社のもうひとつの強みが、その製品構成です。

ほとんどの人が想像する大麻の使用方法は乾燥大麻ですが、同社の売上高の約3分の2は、大麻入り食品、電子たばこ、大麻入り飲料などの派生製品によるものです。

大麻派生製品は乾燥大麻よりも利益率がかなり高く、それが、同社が多くの同業者より早く黒字化するとみられる理由となっています。

事業を展開する州の厳選と利益率の高い製品構成により、グリーン・サムは2021年に最も優れたパフォーマンスを示す大麻株となるでしょう。

フェイスブック

時価総額が7,650億ドルだからといって誤解してはいけません。

フェイスブック(NASDAQ:FB)は、まだ比較的初期あるいは中期の成長段階にあります。

過去10年間を文明社会から離れて暮らしていたのでなければ、同社のソーシャルメディアにおける優位性をおそらくご存知でしょう。

フェイスブックが運営するプラットフォームであるフェイスブックのアクティブユーザー数は昨年9月時点で27億4,000万人、同社傘下のインスタグラムおよびワッツアップを含めたアクティブユーザー数は32億1,000万人であり、広告主がこれほどの規模の広告ターゲットにアクセスできるソーシャルメディアは他にはありません。

このため、フェイスブックには非常に大きな広告価格設定力があり、同社の売上高が2桁台の成長を続ける理由となっています。

フェイスブックについて本当にエキサイティングなのは、最も人気のある6つのプラットフォームのうち、同社が4つ、すなわちフェイスブック、ワッツアップ、フェイスブックメッセンジャー、およびインスタグラムを保有しており、そのうちフェイスブックとインスタグラムしか大きな広告収入源にはなっていないことです。

同社が最終的にワッツアップとフェイスブックメッセンジャーを収益化するときには、売上高、営業キャッシュフローともに、さらに大きく成長することでしょう。

最後に、フェイスブックの革新的な側面も軽視してはいけません。

決済から、暗号通貨、コンテンツ配信まで、同社には売上を拡大する数多くの機会があります。

アマゾン

最後に、グロース株の投資家は、引き続きeコマース大手のアマゾン・ドット・コム(NASDAQ:AMZN)を信頼し、同社への投資を続けるべきです。

大手金融機関バンク・オブ・アメリカのアナリストによれば、アマゾンの米国eコマース市場におけるシェアは約44%であり、オンライン市場調査会社のイーマーケターは2021年の同シェアが39.7%になると推定しています。

どちらの推定値であれ、アマゾンはeコマースにおいて巨大な勢力です。

小売販売の利益率は素晴らしいものではありませんが、同社は世界全体で1億5,000万人のプライム会員を確保しており、私はこの数字が今年2億人を超えると予想しています。

プライム会員からの手数料収入によって、同社は競合よりも価格を下げることが可能となる一方、プライム会員にとっては同社の製品およびサービスの世界にとどまる理由となります。

もちろん、アマゾンの最も重要な事業は実際のところ、クラウド・インフラストラクチャー・サービスであるアマゾンウェブサービス(AWS)かもしれません。

AWSは同社のeコマース部門であるマーケットプレイスよりも一貫して成長率が高く、はるかに高い利益率を上げています。

昨年1-9月期は、同社総売上高のわずか8分の1にすぎないにもかかわらず、AWSが営業利益の大半を稼いでいます。

言い換えれば、AWSはアマゾンの本格的なキャッシュフロー拡大のための手段なのです。

 

転載元:モトリーフール

 

免責事項と開示事項
記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。Randi Zuckerbergは、フェイスブックのマーケティング開発部の元ディレクターおよび元スポークスウーマンであり、マーク・ザッカーバーグCEOの姉です。Randiはモトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Sean Williamsは、アマゾン株、バンク・オブ・アメリカ株、フェイスブック株、テラドック ・ヘルス株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株、フェイスブック株、テラドック ・ヘルス株、ファストリー株、グリーン・サム・インダストリーズ株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株のオプションを推奨しています(2022年1月の1940ドルのショート・コール、2022年1月の1920ドルのロング・コール)。