モトリーフール米国本社、2020年11月5日投稿記事より

人工知能(AI)サービスは実際のところ、様々な産業で使われています。

市場調査会社グランド・ビュー・リサーチによれば、AI市場は2020~2027年の間に年率42.2%で拡大する見通しです。

長期的に恩恵を受けそうな3銘柄を検証しましょう。

1. エヌビディア

エヌビディア(NASDAQ:NVDA)は、データセンターに高性能画像処理ユニット(GPU)を供給しています。

同社は最近、ネットワーク機器を販売するメラノックス・テクノロジーズを買収してデータセンター事業を拡大し、データセンター向け売上高は、前四半期に前年同期比167%増の17億5,000万ドルに急増し、過去最高となりました。

勢いは持続するはずです。

同社はデータセンター向けに最新のAmpere(アンペア)GPUを、メラノックス製品と合わせて本格展開しているからです。

エヌビディアは、コネクテッド無人運転車向けに、中央演算装置(CPU)も販売しています。

そうした高性能半導体チップは、無人運転を支えます。自動車向け売上高は、前四半期に前年同期比47%減の1億1,100万ドルでした。

新型コロナウィルスの感染拡大が収まれば、急速に回復する可能性があります。

コンセンサス予想では、今年エヌビディアの売上高、純利益は各々前年比45%増、57%増が予想されています。

予想株価収益率(PER)は50倍を下回っており、長期的には割安な株価水準と考えます。

2. IBM

先月IBM(NYSE:IBM)は、成長が遅いITサービス事業を分社化すると発表しました。

2021年末までに予定される分割でスリムになる同社は、ハイブリッドクラウドとAI市場におけるプレゼンス拡大に専念する見通しです。

ハイブリッドクラウドは、オンサイトのプライベートクラウドとパブリッククラウドを融合し、パブリッククラウド上に全データを保管したくない大企業で使われます。

IBMは、ハイブリッドクラウドを通過するデータを分析するAIサービスを提供しています。

昨年7月に買収した子会社レッド・ハットは、無数のプライベートおよびパブリックのクラウド間で容易に操作可能なオープン・ソース・ソフトウェアを提供します。

パブリッククラウドとローカルな企業ネットワークをつなぐAIエコシステムの拡大で、IBMのクラウド売上高は急増する可能性があります。

前四半期売上高は前年同期を19%上回り、全売上高の3分の1を超えました。

会社分割後には、かつてのハイテクの巨人はAIサービスのトップに生まれ変わるはずです。

現在の予想PERは9倍と低く、投資家は5.8%の配当利回り(共に執筆時点)を、会社分割まで享受できることになりそうです。

3. セールスフォース

セールスフォース・ドットコム(NYSE:CRM)のクラウドサービスは、企業の顧客管理、eコマースサービスの維持や販促キャンペーン、データ分析を支えます。

同社は世界最大のCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)プラットフォームを擁し、同社のAIサービス「アインシュタイン」を多くのクラウドサービスに統合します。

アインシュタインは、セールスフォースのサービスで得られるすべてのデータを高速処理し、企業の顧客ベースを予測します。

データはまた、昨年8月に買収したタブローのプラットフォームで可視化することができます。

2020年上半期売上高は、前年同期比30%増となりましたが、タスクを自動化し従業員への依存を減らすことで、長期的にも恩恵を享受するでしょう。

調整後営業利益率も、世界的にビジネスが混乱した第2四半期に、過去最高の20.2%を記録しました。

セールスフォースは通期売上高を前期比21~22%増、調整後1株当り利益(EPS)は同24~25%増と予想しています。

予想PERは60倍を超え(執筆時点)、割安ではありませんが、高い成長率、CRM市場での圧倒的地位、マクロ面の逆風には無縁であることがプレミアムを正当化するでしょう。

 

転載元:モトリーフール

 

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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Leo Sunは、アマゾン株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株、エヌビディア株、セールスフォース株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株のオプションを推奨しています(2022年1月の1940ドルのショート・コール、2022年1月の1920ドルのロング・コール)。