モトリーフール米国本社、2020年10月12日投稿記事より

バークシャー・ハサウェイ(NYSE:BRK-A)(NYSE:BRK-B)のCEO(最高経営責任者)であるウォーレン・バフェット氏はオマハの賢人と呼ばれ、数々の偉業を成し遂げています。

バークシャーの株価は過去55年間に年平均20.3%上昇しており(累計274万4,062%)、もしバフェット氏が経営権を握った1965年に同社へ100ドル投資していたら、2019年12月31日時点で270万ドル以上になっているということです。

バフェット氏が率いるチームは多くの企業に投資していますが、意外なことに、10月8日の取引終了時点でバークシャーの投資資産の78.4%(約1,880億ドル)はわずか5社に集中しています。

アップル:投資額1,154億ドル

アップル(NASDAQ:AAPL)はバークシャーの投資資産の約半分を占め、配当を除く含み益は800億ドル近くに上ります。

アップルの成長性は誰が見ても明らかで、iPhoneは依然として米国で最も人気のスマートフォンであり、さらに次世代の5G対応機種が2020年末から2021年初めにかけて同社の成長を牽引するとみられます。

通信各社が無線インフラの5Gへのアップグレードを進めていることで、iPhoneの売上は複数年にわたって増加が見込まれます。

ティム・クックCEOは、利益率が高く、2桁のペースで成長しているサービス部門の拡充も図り、一流のサービスプロバイダーに転換するという目標を打ち出しています。

同社は資本還元にも積極的で、年間約140億ドルを配当に充てている他(配当利回りはわずか0.7%ですが)、自社株買いも積極的に行っています。

バンク・オブ・アメリカ:261億ドル

米国では本来、銀行株の持分が10%を超えると米連邦準備制度理事会(FRB)によるさまざまな規制の対象となる可能性がありましたが、バークシャーはFRBへの申請が認められ、バンク・オブ・アメリカ(NYSE:BAC)の株式を24.9%まで保有できるようになりました。

バフェット氏は以前から長期投資の対象として銀行株を選好しており、景気拡大が長期化してFRBが利上げに転じた時にバンク・オブ・アメリカは最も恩恵を享受できる位置にいます。

また、同行は近年、ネット銀行やモバイルバンキングの成長を受けて一部の実店舗を閉鎖するなど、費用の削減も進めています。

コカ・コーラ:202億ドル

飲料大手のコカ・コーラ(NYSE:KO)はバークシャーのポートフォリオの中で最も古く、バフェット氏は32年前から保有しています。

同社の魅力は2つあり、1つはブランド力と世界への浸透度です。

コカ・コーラの商品は北朝鮮とキューバを除く全世界で売られ、クリスマスキャンペーン、有名人を起用した広告、ソーシャルメディアの積極的活用などにより、世界で最も有名な消費者ブランドと言っても過言ではありません。

世界の清涼飲料市場で大きなシェアを握っており、業績も極めて安定しています。

2つ目は、同社は「配当貴族(25年以上連続して増配している)」銘柄であり、現在の年間配当は1.64ドル、バークシャーの平均取得コストはわずか3.25ドルであることから、バフェット氏の初期投資は2年ごとに2倍になる計算です。

アメリカン・エキスプレス:161億ドル

アメリカン・エキスプレス(NYSE:AXP)も27年前からバークシャーのポートフォリオに含まれる3番目に古い銘柄で、バンク・オブ・アメリカと同様に長期的な景気拡大局面で恩恵を受ける企業です。

同社は決済ネットワークの加盟店からの手数料収入に加え、個人や企業向けの貸出からの利息収入もあります。

景気後退局面では債務不履行のリスクがありますが、歴史的に見ると景気後退期よりも景気拡大期の方がはるかに長期間に及びます。

その上、同社は富裕層に幅広く浸透しており、富裕層は景気が少し落ち込んだくらいでは消費習慣をあまり変えないため、同業他社と比べると景気後退局面で底堅さがあります。

クラフト・ハインツ:102億ドル

最後はクラフト・ハインツ(NASDAQ:KHC)で、バークシャーは同社の発行済み株式の4分の1超を保有しています。

問題は、2016年にハインツがクラフト・フーズを統合する際にクラフト側に払い過ぎたため、クラフト・ハインツは2019年2月に複数の主要ブランドで150億ドル超ののれん代減損処理費用を計上し、配当を36%引き下げました。

新型コロナウイルスのパンデミックで同社の加工食品は売上が伸びましたが、同社は依然として約333億ドルに上るのれん代と約290億ドルの負債を抱えており、売上をさらに伸ばすための支出を増やす余裕はありません。

一方で、年間1.60ドルの配当により、バフェット氏は何もしなくても同社だけで年間5億2,100万ドルの配当収入が入ってきます。

あとはクラフト・ハインツが非中核事業を売却して財務状況の改善を願うばかりです。

 

※マネックス証券では、バークシャー・ハサウェイ(NYSE: BRK.A)の取扱いはしておりません。

 

転載元:モトリーフール

 

免責事項と開示事項
記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Sean Williamsは、バンク・オブ・アメリカ株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アップル株、バークシャー・ハサウェイ(B株)を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、バークシャー・ハサウェイ(B株)のオプションを推奨しています(2021年1月の200ドルのロング・コール、2021年1月の200ドルのショート・プット、2020年12月の210ドルのショート・コール)。