モトリーフール米国本社、2020年8月3日投稿記事より

11月の大統領選挙は、特定のセクターの長期的パフォーマンスに影響を与える可能性があります。

バイデン候補の勝利は、以下の2つのセクターに追い風になるかもしれません。

1. 大麻

バイデン氏が大麻を合法化する保証はありませんが、一方で同氏が提示する閣僚候補者には、大麻の支持者が数多くいます。

今日の米国では、連邦政府のマリファナ(大麻)合法化を支持する超党派の動きもあります。

現在は州政府による規制下では、複数の州にまたがる栽培者は、米国民のおよそ3分の1に売ることだけが許されています。

つまり規制や品質管理を欠く反社会的なマーケットが、米国の多くの場所にあることを意味します。

さらに現在は、米国の栽培者は欧州に輸出できませんが、連邦政府による合法化で、道が開かれるでしょう。

今のところ連邦政府は大麻の販売に課税していませんが、新型コロナウィルスの感染拡大で税収は滞っており、新大統領が大麻を合法化し課税するのは、時宜にかなっているとさえ言えるかもしれません。

米国ではクレスコ・ラブズ(OTCQX:CRLBF)(CSE:CL)、グリーン・サム・インダストリーズ(OTCQX:GTBIF)(CSE:GTII)が複数州にまたがる2大大麻企業で、恩恵を享受する可能性が大きいと考えられます。

しかしより大きいメリットがあるのは、カナダの栽培企業かもしれません。カナダの人口は米国の10分の1をわずかに超える程度であり、米国で多少の販売実績もあります。

カリフォルニア州だけでも合法的な大麻の消費者は、カナダよりも多いのです。

連邦政府による合法化で、カナダの医療用大麻会社オーロラ・カンナビス(NYSE:ACB)(TSXV:ACB)、キャノピー・グロース(NYSE:CGC)は、米国に製品を輸出し、顧客を大幅に増やすことができるかもしれません。

現在カナダでは供給が過剰であり、明るいニュースになるでしょう。

2. 再生可能エネルギーのサプライチェーン

次に恩恵を受ける可能性があるのは、再生可能エネルギーと関連企業です。

バイデン氏のインフラ整備計画では、今後4年間にわたり2兆ドルを、再生可能エネルギーに投資することを主眼にしています。

投資資金は、太陽光発電パネルの生産や充電ステーションの設置などに充てられるでしょう。

明らかにこの計画は、太陽光発電パネルの大手ファースト・ソーラー(NASDAQ:FSLR)のような大手企業に好材料です。

同社は、全国で複数の大規模太陽光発電所を運営し、独自の技術を生かしてパネルを生産しています。

しかし、恩恵を受けるのは再生可能エネルギー企業にとどまりません。

変革を起こすには、資本財の大手企業も必要になります。

2兆ドルのインフラ整備には相応の機械が必要であり、世界最大の重機メーカー、キャタピラー(NYSE:CAT)などにも明るいニュースです。

同社は、環境負荷が小さい送電網建設に必要とされる産業機械を供給します。

より興味深いのは、キャタピラーは独自の太陽光エネルギーの成長事業を持っていることです。

バイデン氏の計画では、道路や橋梁への広範な投資も含まれ、アスファルトなど建設資材の最大手バルカン・マテリアルズ(NYSE:VMC)も恩恵を享受できそうです。

銀も明らかに追い風を受けるでしょう。最も普及している太陽光パネルでは大量の銀が使われます。

銀価格に連動して運用されるiシェアーズ シルバー・トラスト(NYSE:SLV)などの銘柄には明るい材料です。

採掘は環境に大きい負荷をかけますが、国営の太陽光発電所が現実になるなら、それは必要悪でもあります。

金属資源は再生可能エネルギーで使われる工業用素材であると同時に、インフレヘッジの投資対象という他にはない特色を合わせ持っています。

経済対策として資金がマーケットに供給され、バイデン氏が巨額の再生可能エネルギー投資を計画する今は、投資する好機かもしれません。

11月までは、政治に関する無数のコメントがあふれるでしょう。

投資家にとっては有益なものもありますが、ほとんどはそうではないでしょう。

選挙運動よりも株式市場に関心を寄せる投資家には、バイデン氏が勝利する場合に有望な2つのセクターを考慮すべきと考えます。

 

転載元:モトリーフール

 

免責事項と開示事項
記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Bradley Freemanは、オーロラ・カンナビス株、キャノピー・グロース株、クレスコ・ラブズ株を保有しています。モトリーフール米国本社は、クレスコ・ラブズ株、グリーン・サム・インダストリーズを保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、ファースト・ソーラー株を推奨しています。