モトリーフール米国本社、2020年8月3日投稿記事より

新型コロナウイルスワクチン研究の最前線に立つ企業は、文字通り金脈となっています。

例えば、モデルナ(NASDAQ:MRNA)は今年1~7月に株価を278%も上げ、ノババックス(NASDAQ:NVAX)の同期間のリターンは3,500%に達しています。

投資家に大きなリターンをもたらす次のコロナワクチン関連株となるのは、どの銘柄でしょう?

その可能性を秘めているのが、ヒート・バイオロジクス(NASDAQ:HTBX)とバクザート(NASDAQ:VXRT)です。

いずれも時価総額は今年に入って急拡大しましたが、極めて大きなリターンをもたらす可能性を依然として残しています。

ヒート・バイオロジクス

7月最終週、ヒートのコロナワクチン候補は重要な動物実験で効果を表し、初期臨床試験、そして近いうちの助成金獲得に向けて前進しました。

しかし、弱気派はこの前臨床データや同社のコロナワクチンメーカーとしての長期的見通しを評価していない模様で、株価はこの最新情報の発表から数日間で27%以上下落しました。

懐疑論の中心にあるのは、まだ臨床試験段階に入っていないという事実に基づく出遅れ感です。

アストラゼネカ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、モデルナ、ノババックス、ファイザーはいずれも、既に試験用ワクチンを商用規模で生産する準備を始めています。

しかし、ヒートが開発しているワクチンは高齢者や免疫不全疾患者など、治療が難しい人に特化したものであるという点を、弱気派は見落としているように思えます。

最初に承認を受けるコロナワクチン群は、このグループにとって有効でない可能性が極めて高く、同社はこの大きな穴を埋めようとしているのです。

それゆえ、出遅れたとはいえ、独自の視点を持つ同社が近いうちに十分な助成金を受ける可能性は、十分にあります。

国と州の関係当局と資金援助について話し合っていることは、同社も認めています。

とはいえ、資金援助は決まっておらず、同社のワクチンが臨床試験で効果を示すかもまだ分かりません。

従って、この小型バイオテクノロジー株はやはりハイリスクのグロース株であり、リスク許容度の高い投資家にしか向かないと思われます。

バクサート

ヒートと同じく、バクサートは経口錠剤タイプのコロナワクチンを新たに開発しています。

まだ大口の開発助成金を受けられていませんが、同社の候補ワクチンは、米国政府のコロナワクチン開発促進計画である「オペレーション・ワープ・スピード」に選定されています。

同プログラムは成功の可能性が最も高い5候補を厳選して最初の資金援助を行いましたが、まだいずれも臨床試験で実績を出せていません。

加えて米国政府は次のコロナ関連救済策の一環として、ウイルス研究助成に数十億ドルを投じることに前向きとみられています。

そのため、プログラムの資金援助対象は近々拡大される公算が大きく、バクサートが数週間のうちに多額の助成金を受ける可能性は十分にあります。

ただし、ハイリスクであることは間違いなく、臨床試験に失敗すれば株価の急落は避けられそうにありません。

つまり、極めて大きな株価上昇の余地を残しているものの、下落リスクを軽く見るべきではないということです。

 

転載元:モトリーフール

 

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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者George Budwellは、ジョンソン・エンド・ジョンソン株、ファイザー株を保有しています。モトリーフール米国本社は、ジョンソン・エンド・ジョンソン株を推奨しています。