モトリーフール米国本社、2020年7月9日投稿記事より

3月に株式市場は大幅な下落をし、その後は株式市場の動きがマクロ経済のファンダメンタルズから乖離しているのではないかという議論が続くなか、経験豊富な投資家なら次の下落への対応策を練っているところでしょう。

以下、株式市場の大幅な下落時や景気後退の際に購入すればポートフォリオ価値の保全に貢献し、市場回復時には利益を生むと期待される3つの銘柄を紹介したいと思います。

ジョンソン・エンド・ジョンソン

ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)(NYSE:JNJ)は、世界最大の企業の1つであり、時価総額は3,770億ドル、過去1年の売上は830億ドルです。

豊富なヘルスケア製品、数十におよぶ開発中の医薬品、そして安定した需要のある消費財分野における大規模な商品群のおかげで、もし株式市場が大幅に下落したとしても、同社はその価値、そして2.66%の配当利回り(執筆時点)を維持できるでしょう。

21%に近い利益率が示すように、同社は売上拡大が困難な競争の激しい巨大な市場で成功を収めています。

これは、株式市場の大幅な下落後に、もし消費者の需要が低迷しても、同社が速やかに回復できることを意味します。

さらに、同社には180億ドル以上の銀行預金があり、競合他社よりも余裕をもって景気後退を乗り切ることができます。

ただし、市場が大幅に下落するときは同社の株価も下落が避けられないため、投資するなら市場の最も急速な下げが終わるまで待つのが望ましいでしょう。

サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック

サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(NYSE:TMO)には、J&Jほど幅広い消費財の商品基盤はありませんが、製薬、化学、およびバイオテクノロジー業界ではJ&Jのような圧倒的な存在感があります。

同社は、これら各業界のバリューチェーンの全セグメントに向けて製品を販売しているため、環境の変化に対する抵抗力があります。

昨年の売上のうち39%は研究所向けの製品やサービスによるもので、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)を抑え込むための研究が続いていることから、安定した売上が期待できます。

さらに、北米での売上は同社全体の半分を占めるに過ぎない一方で、2019年度は中国市場における売上が13%増加し、地理的な分散が進みつつあります。

このため、特定の地域で市場が大きく悪化したとしても、その影響を緩和することが可能です。

同社の利益率は14.3%と成熟した企業としてはかなり高い水準にあり、売上も257億ドルにのぼることから、変化しつつある状況に適応していくには十分です。

配当利回りは0.5%を割っており、株価収益率(PER)は42倍と割高感がありますが(いずれの数値も執筆時点)、市場が大幅に下落すれば割安になると思われ、投資家にとっては待望の投資機会となるかもしれません。

ブリストル・マイヤーズ・スクイブ

ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(NYSE:BMY)は、がん治療薬、免疫療法薬、血液疾患治療薬の市場ではおそらく最強の、そして世界でトップクラスの製薬会社の一つであり、市場の下落局面で投資すべき株としてはやや斬新な銘柄です。

利益率は3%とわずかですが、数十種類の医薬品が開発中または規制当局の承認を得る途上にあり、同社の売上と将来を支えてくれる見通しです。

同社の開発パイプラインには開発の最終段階にあるプロジェクトが非常に多く、株式市場が大幅な下落に見舞われている場合でも、適応症の新規承認や、臨床試験の進展に関するニュースで、株価が繰り返し浮上する可能性があります。

さらに、予想配当利回り3%(執筆時点)に加え、増配および自社株の買い戻しでトップクラスの実績があることから、ヘルスケア株の投資家には人気があります。

同社のPERが94倍であることから現在の株価は割高と思われるため、サーモの場合と同様に、市場が大幅に下落したときが割安で購入する好機となるでしょう。

 

転載元:モトリーフール

 

免責事項と開示事項
記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Alex Carchidiは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、ブリストル・マイヤーズ・スクイブ株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、ジョンソン・エンド・ジョンソン株を推奨しています。