モトリーフール米国本社、2020年6月18日投稿記事より 

米国経済は2月から正式に景気後退期に入り、株式市場は3月から乱高下を繰り返しています。

前回の景気後退期と同様、速やかに新たな拡大期に移行する可能性もありますが、投資家としては最悪の事態に備えておきたいところでしょう。

その観点から、景気後退と弱気相場が数年にわたり続いたとしても好調を維持しそうな3銘柄を紹介します。

強みを持つドミノ

コロナ禍により、ドミノ・ピザ(NYSE:DPZ)の成長トレンドは新しいステージに入り、4月と5月の数週間では既存店売上高の伸び率が20%を超えました。

それ以上に注目すべきは、競合するファミリーレストランやファストフードのチェーンから長期的にシェアを奪っている点です。

ピザの個人消費に占める同社のシェアは2019年末の時点で29%と、10年前の17%から大きく伸びました。

超効率的な業務モデルを世界的に展開しているほか、テクノロジー面での進歩も競争上の大きな武器になっています。

この2つの資産を生かし、国際的なチェーン店基盤の拡大と米国内事業の強化を今後数年にわたり続けていく可能性があります。

多数の店舗を閉鎖していますが、ライバルであるヤム・ブランズ傘下のピザハットも同様であり、それほど心配する必要はないものと思われます。

店舗面積が狭いことから、閉鎖する必要があるのは年間あたり世界で展開する1万7,000店のごく一部のみで、全体の店舗数は力強く増え続けています。

追い風を受けるマコーミック

コロナ禍によって個人消費はレストランから自宅での手料理へと変化しており、景気後退による収入減少に似た影響が及ぶ形となっています。

調味料メーカーのマコーミック(NYSE:MKC)の前四半期(12-2月期)決算はコロナ禍が本格化する前の時期が対象でしたが、投資家に複数の買い材料を与えました。

3月初めの売上数量は65%増となり、各家庭が調味料を充実させる中、スープの素やバニラエッセンスは2倍以上の伸びを記録しています。

多くの学校や企業が今年いっぱいオンライン授業やテレワークを続ける見通しで、需要は高水準を維持すると同社は予測しています。

まずは6月25日の第2四半期(3-5月期)決算発表に注目が集まりますが、潤沢なキャッシュフロー、業界トップの利益率、増加する配当など、景気後退期でも見逃せない魅力を複数持つ銘柄です。

復調が期待されるTJXカンパニーズ

ディスカウントショップチェーンのTJXカンパニーズ(NYSE:TJX)は、前回(2-4月期)の決算発表で投資家を悲観させました。

期間の大半で店舗を閉鎖していたため、売上高は50%以上減少し、在庫の評価減もあって営業損失が非常に大きくなりました。

それによってキャッシュがひっ迫し、24年連続で続けてきた増配は継続の危機にさらされました。

しかし一方で、同社株は米国市場全般に比べて割安になっています。

同社の復調を信じる投資家にとっての買い材料として、景気後退が長引けば一般小売チェーンは在庫調整を強いられ、TJXは十分な販売のチャンスに恵まれます。

さらに、割安さを重視する方針により、景気後退期にアパレルや家庭用品を安価に買いたい消費者の間で人気を博しそうです。

 

転載元:モトリーフール

 

免責事項と開示事項
記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Demitrios Kalogeropoulosは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、ドミノ・ピザ株、マコーメック株、TJXカンパニー株を推奨しています。