モトリーフール米国本社、2020年6月8日投稿記事より

足元の株式市場は不安定な状況にあります。

大半の米国株は各社のファンダメンタルズではなく、向こう12~24カ月の見通しをめぐる観測に基づいて取引されています。

ポートフォリオに関して、今は従来にも増して安全第一で臨む時期だと思われます。

特に高配当の上位医薬品株は不透明な局面に対する最善の防衛策の一つであるのはほぼ間違いありません。

そんな中で、6月に注目すべき医薬品株を2つご紹介します。

ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(NYSE:BMY):豊富な品揃え

1桁後半の増収率、高い配当利回り、極めて好調な長期見通しを兼ね備えた大手企業は少数にとどまります。

大手医薬品企業の中でブリストルを比類ない存在にしているのはそのためです。

昨年のセルジーン買収を受けて、現在、同社は抗血栓薬エリキュースやがん治療薬オブジーボを含む7品目もの大型薬を抱えています。

貧血治療薬レブロジルなどの他の新薬と合わせると、2021年通期売上高は8.4%押し上げられると予想されています。

さらに、同社の臨床開発パイプラインは生産性と全体的な厚みの点で業界屈指の水準にあります。

今後はがんの細胞療法市場にも最終的に参入する予定です。

つまり、同社は優れた臨床開発パイプラインに支えられ、長期的に堅調な売上高成長を達成する上で有利な立場にあるというわけです。

現在の配当利回りは約3%と、大手医薬品株の平均をやや下回るものの、今後は難なく配当を引き上げられる見込みです。

多くの企業が配当停止や減配を検討する中で、これは大きなプラス材料です。

このため、この銘柄は現下の乱高下する市場の中で安全な避難先を探す投資家に目覚ましいリターンをもたらす見込みです。

ファイザー(NYSE:PFE):突出したバリュー株

ファイザーの株価は年初来で8%下落しています。

背景には早期乳がん患者を対象としたイブランスの後期臨床試験で思わしい成果が得られなかったことがあります。

しかし、注目されていたこの臨床試験の失敗による株価急落は、バリュー志向の投資家に絶好の買い場をもたらしています。

現在の株価収益率(PER)は12.8倍と極めて割安な上に、配当利回りは4.22%に達しており、大手医薬品株としては非常に妙味があります。

さらに、同社の臨床開発パイプラインの生産性は過去数年間にわたり、業界の中で最高の部類に入っており、規制当局からの承認件数は2019年だけを取ってみても10件に上っています。

同社は複数の治療分野で革新的な成果を達成しており、ボルトオン型の買収(既存事業の補完を目的とする買収)や連携を通じて臨床開発パイプラインを積極的に強化しています。

この銘柄はトップクラスの開発パイプライン、必要に応じた買収のための財務面の柔軟性、平均を上回る株主還元策を踏まえると、大幅に割安な水準にありそうだ、というのが結論です。

 

転載元:モトリーフール

 

免責事項と開示事項
記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Geoge Budwellは、ファイザー株を保有しています。モトリーフール米国本社は、ブリストル・マイヤーズ・スクイブ株を保有し、推奨しています。