モトリーフール米国本社、2020年5月28日投稿記事より

店舗が営業を再開し経済が回復に向け動き出すとの期待から、株式市場は上昇基調にあります。

今回注目するのは、成長過程にある規模の大きい市場を舞台にしながらも、売上が比較的低く抑えられているハイテク3銘柄です。

経済がどちらに転じても市場をアウトパフォームすることが期待でき、さらに今後5年間で株価が2倍になることも十分あり得るでしょう。

アピアン

時価総額は41億ドルと大きくはないものの、アピアン(NASDAQ:APPN)の株価は2017年の株式上場以来、株価が3倍以上に上昇しています(執筆時点)。

過去3年間で売上も倍増していますが、これは同社の成長ストーリーの始まりに過ぎません。

アピアンのローコード自動化プラットフォームは、複雑なソフトウェア開発の内製をサポートします。

新規のビジネスラインやリスク管理、コンプライアンス、医薬品開発など対象は多岐に渡ります。

同社のプラットフォームの特長は、人口知能(AI)とロボットによる業務の自動化とを組み合わせ、プログラムコードを多く必要とせずに単純なインターフェースを用いたアプリ開発が可能な点です。

競争の激しい市場においてスピーディーにアプリ開発ができることは、企業にとって有利です。

高度なプラットフォームを強みに、アピアンの売上はマイクロソフトなどの大手競合との競争の中にあっても伸びを示しています。

第1四半期の売上は前年同期比で31%増でしたが、経営陣の第2四半期の売上予想は7~8%減となっており、これはパンデミックの影響で企業が全般的に専門サービスへの支出を抑えているためです。

一方でクラウドサービスの定額収入は同社の売上全体のおよそ3分の1を占めており、この分野は前年比25%程度の増収が見込めます。

第2四半期は、市場の長期トレンドの恩恵を受け、グロース株であるアピアンの株価はさらに上昇すると見られます。

調査会社P&Sインテリジェンスによれば、ローコード自動化プラットフォーム市場は2024年までに現在の10倍近くの520億ドル規模に達すると予測されています。

アピアンの直近12カ月の売上は2億7,900万ドルで、市場の成長を追い風に今後5年間で株価が倍増する可能性は十分あると言えるでしょう。

テイクツー・インタラクティブ

ウォール街のアナリストは、ビデオゲーム開発企業のテイクツー・インタラクティブ(NASDAQ:TTWO)の利益は今後5年間、年平均12%のペースで増加すると予想していますが、これを上回る可能性は十分あります。

外出規制を受けて家で長時間ゲームをする人が増え、同社の第1四半期の業績は大幅アップとなりました。

通期では2020年3月期の売上は前年比16%増、利益は21%増でした。

2021年3月期中のリリース予定は多くないものの、経営陣は多くの新作の開発が進んでいることを公表しており、長期的にもさらなる成長が期待できそうです。

ヒットの期待が高いのは、「グランド・セフト・オート(Grand Theft Auto)」シリーズの次回作です。

前回作のグランド・セフト・オートVは2013年の発売以来、1億3,000万本を売り上げています。来年から順次リリースを予定しているNFL提携のアメリカン・フットボールを題材にした複数のゲームシリーズも注目を集めています。

成長を続ける市場規模約1,500億ドルのゲーム市場においてリーダー的地位にある同社は、充実した新作パイプラインを有し、今後の株価にも大きく期待ができます。

予想株価収益率は30倍(執筆時点)です。

グル・モバイル

モバイルゲーム開発を手掛けるグル・モバイル(NASDAQ:GLUU)は、ディズニーのライセンス商品「ディズニーソーサラー・アリーナ」を最近リリースし、ユーザーの反応も上々です。

加えて「タップ・スポーツ・ベースボール」シリーズの新作が第1四半期としては同社最大のブッキング(受注)を達成し、同社全体の売上は前年同期比で12%増となりました。

株価は3年間で241%、年初来では48%上昇しています(執筆時点)。

ソーサラー・アリーナに加えて新作ゲームの発表も控えており、急激に成長するモバイルゲーム市場の波に乗り、今年も勢いは続くでしょう。

市場規模680億ドルのモバイルゲーム市場を舞台に、同社の直近12カ月の売上は4億2,200ドルでした。

アナリスト予想では今後5年間の利益の伸びは年平均15%で、株価2倍も不可能ではないでしょう。

予想株価収益率は36倍(執筆時点)と割安とは言えませんがモバイルゲームの開発には長期成長が見込めます。

 

転載元:モトリーフール

 

免責事項と開示事項

記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。マイクロソフトの子会社LinkedInの従業員であるTeresa Kerstenは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者John Ballardは、アピアン株、マイクロソフト株、テイクツー・インタラクティブ株、ウォルト・ディズニー株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アピアン株、マイクロソフト株、テイクツー・インタラクティブ株、ウォルト・ディズニー株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、以下のオプションを推奨しています(マイクロソフト株の2021年1月の85ドルのロング・コール、マイクロソフト株の2021年1月の115ドルのロング・コール、ウォルト・ディズニー株の2021年1月の60ドルのロング・コール、ウォルト・ディズニー株の2020年7月の115ドルのショート・コール)。