モトリーフール米国本社、2020年2月19日投稿記事より

現在進行中の新規コロナウイルスの大流行は市場に衝撃を与えています。

しかし、パニックに陥ってすべての株を売るべきではありません。

そうではなく、コロナから十分に隔離されている企業、そして投資家に安定した配当を支払うことのできる銘柄に焦点を合わせるべきだと思います。

本稿では、そのような3つの銘柄をご紹介します。

それは、フィリップ・モリス・インターナショナル(NYSE:PM)、ペプシコ(NASDAQ:PEP)、およびクロロックス(NYSE:CLX)の3つです。

1. フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)

12年ほど前にアルトリア(NYSE:MO)から分離されたタバコ大手のPMIは、その売上のすべてを海外で生み出しています。

しかし、PMIの中国のシェアは微々たるものです。

なぜなら、タバコは国有の独占CNTC(China National Tobacco Company)によって管理されているからです。

PMIは、マルボロを含むその主力ブランドをCNTCにライセンス供与するだけです。

なお、マルボロは中国のすべての紙巻たばこの販売量のわずか1%未満しか占めていないため、マルボロによるPMIのライセンス料はごくわずかです。

PMIは、世界中で喫煙率が低下しているため、賢明な投資とは思えないかもしれません。

ただし、PMIは値上げ、コストの削減、および成長を続けるアイコス事業の拡大によりこれらのマイナス要因を相殺しています。

アイコス事業は、タバコの代わりに「加熱」タバコデバイスを販売します。

この戦略はうまく機能しており、アナリストは今年、売上と利益がそれぞれ5%と8%増加すると予想しています。

PMIは、過去12か月間、フリーキャッシュフロー(FCF)の78%を配当に費やし、アルトリアからの分割以来、毎年増配を継続しています。

これは、市場の低迷時において魅力的な銘柄といえます。

2. ペプシコ

ペプシコの膨大な飲料ポートフォリオには、ペプシ、7アップ、マウンテンデュー、トロピカーナ、ゲータレード、リプトンなどが含まれます。

また、フリトレーおよびクエーカーフーズを通じて、さまざまなパッケージ食品を販売しています。

ペプシコは中国から売上の約2%を生み出しており、CFOヒュー・ジョンストンは最近、中国工場の1つを除くすべてが再開したとCNBCに語りました。

CEOのラモン・ラグアルタはまた、2月中旬のペプシコの最後のカンファレンスコールで、中国事業は「非常に成長している」と述べました。

ペプシコは、消費者がより健康的な食品を志向し、他の小売業者がより多くのプライベートブランドを立ち上げたため、その対応を迫られました。

同社は、新しいブランドにおいて、低糖ソーダおよび低カロリーソーダを開発しました。

そして、価格を上げて出荷量の減少を相殺することにより、これらの逆風に対抗しました。

ペプシコの強みは弱みを打ち返しており、売上高は4%増加し、EPSは7%成長すると予想されています。

ペプシコは過去1年間、FCFの98%近くを配当に費やしていましたが、約50年間にわたって毎年その支払いを一貫して引き上げてきました。

ペプシコの株価は予想PERで23倍と割安でありません。

しかし、安全な防衛株としての評価は、そのプレミアムを正当化しています。

3. クロロックス

クロロックスは、バッグ、ラップ、グリル製品、消化器系健康製品など、家庭用品の需要の低迷に苦しんでいます。

また、海外売上高も減少しています。

ただし、コロナウイルスの影響により、クリーニング製品の売上が増加し、前四半期の売上の3分の1以上を占めました。

クリーニング部門では、クロロックスの漂白剤、クリーニングワイプ、その他のホームケア製品やプロのクリーニング製品を販売しています。

これは、アナリストによる「クロロックスの今年度の売上高の横ばい成長と2%の減益」、という予測が低すぎる可能性が高いことを示唆しています。

これらの予測値が上昇すると、クロロックスの予想PERは25倍になります。

クロロックスは、過去12か月のFCFの63%を配当に費やしました。

40年以上にわたって毎年配当を引き上げており、現在は2.6%の配当利回りを誇っています。

これらの要因により、コロナウイルスの逆風にもかかわらず、クロロックスは安全であり保有する価値があるとの見方があります。

 

転載元:モトリーフール