モトリーフール米国本社、2020年1月25日投稿記事より

プロクター・アンド・ギャンブル(NYSE:PG)およびコカコーラ(NYSE:KO)は、それぞれ1837年と1886年に設立されました。両社よりも古い上場企業を見つけるのは難しいでしょう。

そして、両社には、単なる年齢以上の共通点があります。両社は、どちらも株式市場で最も尊敬される「配当貴族」です。

「配当貴族」の57社は、25年間にわたって確実に配当を支払ってきただけでなく、その期間にわたって毎年連続増配を継続しています。

この2銘柄を配当株としてみて、比較したいと思います。

プロクター・アンド・ギャンブルはコアブランドに焦点を当てています

配当投資家は、会社の配当性向に注意すべきです。

プロクター・アンド・ギャンブルの配当性向は200%を超えるため、持続しにくいように見えます。

しかし、ジレット・シェービング事業の評価減のため、この指標は歪んでいるといえます。

男性のシェービング習慣は変化しており、ジレットは以前のようなビジネスができません。

このセグメントの弱い決算により、同社は2019年に83億ドルののれんを償却することになりました。

会社がのれんを償却すると、損益計算書に影響します。

2019年度、プロクター・アンド・ギャンブルは、1株当たり利益が1.43ドルだったときに、75億ドルの配当(1株当たり2.90ドル)を支払いました。

しかし同社は、中核EPSが4.52ドルで、その他の項目の中でも83億ドルののれんの償却を計上していると述べました。

中核EPSを見ると、2019年度の配当性向は64%になります。

プロクター・アンド・ギャンブルの配当性向については、今後の増益に注目する必要があります。

近年、同社はノンコア事業を売却しました。

これには、2017年度に114億ドルの取引でCotyに売却された41の美容ブランドが含まれます。

これらの売却は、2015年から昨年にかけて677億ドルになりました。

一部のノンコア資産を売却することにより、プロクター・アンド・ギャンブルは中核製品へ集中することができます。

2020年度の最初の2四半期では、第2四半期の5%の成長を含め、四半期収益は前年比で増加しています。

同社は増収増益の道筋をつけたようです。

コカコーラは収益性を改善しています

コカコーラは、500を超えるドリンクブランドを保有しています。

これらのブランドには、水、お茶、コーヒーなども含まれています。この巨大なポートフォリオにより、同社は変化する消費者の嗜好に対応することができます。

オーガニック関連の売上は、2019年の最初の9か月で6%増加しました。

2019年の最初の9か月間で総売上高も6%増加しました。

2013年から2018年までは毎年、売上高が減少していましたが、今年になってようやく反転しました。

配当性向はEPSで計算されますが、コカコーラの経営陣は、フリーキャッシュフローの75%を配当として投資家に還元することを目標としています。

2019年の最初の3四半期を通じて、コカコーラは66億ドルのフリーキャッシュフローを生み出しました。

これは前年比41%の増加です。

これにより、12か月後のフリーキャッシュフローが80億ドルになります。

同社はこの12か月の間に、67億ドルの配当、つまりフリーキャッシュフローの84%を投資家に支払いました。

コカコーラの配当は経営陣の目標を上回っており、少し多すぎると思われます。

但し、フリーキャッシュフローの改善により、配当はフリーキャッシュフローの75%の目標に追いつく可能性があります。

どちらが買いでしょうか

これまで見てきたように、プロクター・アンド・ギャンブルには安定した配当があり、今後も増え続けるはずです。

昨年は配当を4%引き上げましたが、今後の増配が期待できます。

コカコーラに目を向けると、配当金の支払い額が少し多いように見えます。

しかし、そのフリーキャッシュフローの成長を考慮すると、コカコーラが配当を削減するというリスクは低そうです。昨年、コカコーラは配当を2.5%増やしました。

そのレベルの成長は、今後も継続すると思われます。

同社の配当利回りは3%弱です。

両社の配当手法は非常に似ており甲乙つけがたいといえます。

 

転載元:モトリーフール