税制改正大綱におけるNISA改正、注目すべき点

先週12月12日に与党による税制改正大綱がまとまりました。

残念ながら、やはりNISAの恒久化は見送られましたが、期限を5年延長して現行制度終了の翌年2024年から「新NISA」に移行し2028年末まで買い付けが可能となります。「つみたてNISA」も2042年まで5年延長とし、少なくとも現口座保有者は20年間のつみたて期間が確保されます。

なお、「新NISA」は2階建ての制度になります。

1階は「つみたてNISA」と同様、リスクの低い投資信託などへの積立でその枠は年最大20万円です。この積立タイプの枠は5年経過後に「つみたてNISA」に移管することが可能とのこと。

2階はこれまで同様の上場株式等への投資(ただし高レバレッジ投資信託などは除かれる)で投資枠は年最大102万円、合わせて最大122万円で、現行よりも2万円増えます。とはいえ、上場株式等への投資枠だけに注目すれば年18万円の減額です。

ちなみにNISAの利便性向上のための手続きの電子化も盛り込まれました。iDeCoについても加入できる年齢、受給開始年齢などの見直しにより掛金の拠出期間が長くなります。

いずれも「安定的な資産形成促進」という位置づけの元、特に初心者に投資のすそ野を広げていくための見直しのようですね。

投資初心者が知るべきリスクを低減する投資方法

初心者が投資を躊躇する理由に「損が怖い」「難しい」をよく聞きます。

老後に向けての資産形成の必要性も、預貯金だけでは増えないこともよく理解している方が多いため、時間がかかってもなるべく安全に資産形成をしたいという思いを強く感じます。であればやはり基本的なリスクを低減する投資方法が適しています。

そもそもリスクというのは「損」ではなく「変動幅の大きさ」を意味します。だからリスクが大きいというのは大きく儲かるか大きく損するかどちらの可能性もあるということ。リスクを低減するとは変動幅を小さくし、大儲けはなくとも大損はしない運用ということになります。

【リスクを低減する投資方法】
・分散投資 
・長期投資

分散投資も様々な「分散」を組み合わせることでより効果が上がります。

【分散投資の種類】
・商品の分散
・通貨の分散
・時間の分散

商品の分散や通貨の分散については、資産の配分を見直すアセット・アロケーションが大切です。そうすることによって、商品それぞれの相場変動も異なるためにリスクが分散されることになります。

単一銘柄への投資ではない投資信託であれば、少額でも資産配分されることになると同時に投資銘柄を自身で考えるという「難しさ」から逃れられます(その「難しさ」は勉強することで興味の対象となると思いますが…)。

時間の分散は購入時期や保有期間の分散を意味します。積立投資の場合、自動的に買い付けの時期を分散することになり、また同額で継続買い付けすることでドルコスト平均法により平均購入単価を抑えることができます。

長期投資の最大の利点と言われるのが複利効果ですが、積立投資の場合、それだけでなく相場の上下の波に翻弄され、慌てて損を重ねるということもなくなります。

運用益が非課税であるNISAのメリットは魅力的

積立投資を長期間継続することは、投資方法としてはもっともリスクを低減していると言えます。しかもNISAのように、その運用益が非課税である非課税投資となれば、投資初心者の第一歩には大変向いています。

もちろん、投資中上級者にも運用益非課税のメリットは十分に魅力的なものですから投資の一部としてぜひ取り入れてみてください。

来年に向けて、ぜひとも投資生活を充実させていきたいものですね。