モトリーフール米国本社、2019年11月20日投稿記事より

アップル(NASDAQ:AAPL)はインドの携帯市場ではこれまであまり成功しておらず、iPhoneよりも安価なサムスンや他の中国のライバルに後れを取ってきました。

しかし、iPhone 11の発売後、アップルに追い風が吹いています。

最近のIDCレポートによると、アップルは2019年第3四半期にインドのプレミアムスマートフォンセグメントの51.3%を占めました。

このセグメントには通常、35,000ルピー(約500ドル、約54000円)を超える価格のデバイスが含まれます。

第3四半期のパフォーマンスは、アップルがプレミアムスマートフォン市場の41.2%を保有していた第2四半期に比べてもさらなる改善となりました。

インドのプレミアムスマートフォンセグメントは速いペースで成長しているため、アップルの投資家にとって朗報です。

アップルの低価格戦略、インドで奏功

アップルの最新の市場シェアは、同社がインドの消費者が何を望んでいるかをようやく理解したということでしょう。

インドのカウンターポイント・リサーチによると、2018年第2四半期には、アップルはインドのプレミアムスマートフォン市場のトップにはほど遠く、そのシェアはわずか14%でした。

サムスンやワンプラスなどのライバルは、スマートフォンの魅力的な価格設定と堅実な仕様により昨年までインド市場を支配していました。

アップルの高価なiPhoneは十分な買い手を引き付けることができませんでした。

アップルのインドへの出荷台数は、2017年の320万台と比較して、2018年にはわずか200万台に減少したと言われています。

同社のインド事業からの売上も、2018年度には前年比19%減少して10,538クロールルピー(約14億7000万ドル)になりました。

そのため、同社はインドの戦略を再考することを余儀なくされ、今年4月にiPhone XRの価格を大幅に引き下げました。

この動きはうまくいき、第2四半期には、インドのプレミアムスマートフォンセグメントにおけるアップルのシェアが急増しました。

しかし、アップルはそこで止まりませんでした。

最新のiPhone 11は、iPhone XRの当初の価格に比べてはるかに安い価格で発売されました。

iPhone 11は予約注文が始まるとすぐに在庫切れになりました。この動きは驚くほどうまくいったと言えます。

さらに重要なこととして、アップルはインド市場への注力を決定しました。

パートナーとともに、同社は10億ドルを投資して、インド国内の製造拠点を拡大すると伝えられています。

現地で作られたスマートフォンにより、アップルは現在輸入デバイスに課されている20%の輸入関税を回避できます。

そして、競争力のある価格設定とさらなる市場シェア獲得に動いています。

急成長中のインド市場をさらに攻略へ

著名なアップル・アナリストのミン・チ・クオによると、同社は2020年前半に399ドルのiPhone SE 2を発売すると伝えられています。

このようなデバイスは、インドで最も急成長しているミッドレンジ(中価格帯)セグメントに、アップルが参入することを意味します。

IDCは、2019年第3四半期に300ドルから500ドルの間で販売されたスマートフォンの出荷量が前年比で倍増したと報告しています。

したがって、第2世代のiPhone SEは、Appleがインド市場シェアを増やすために必要なものです。さらに重要なことは、安価なデバイスが将来的にプレミアムiPhoneにアップグレードする可能性のある新しいユーザー層を作成する可能性があることです。

したがって、ミッドレンジのiPhoneを発売すると、インド市場でより多くのデバイスを出荷できるようになります。

インドは世界のスマートフォン市場における数少ない急成長市場の1つであるため、この戦略を取ることはアップルにとって重要です。

 

転載元:モトリーフール