2018年5月17日(木)Market TalkのSummary

「3月期決算企業の4社に1社が今期最高益となる見通し」と報じられ、株価も大きく崩れる様子が見られませんが、今年はセルインメイに対する警戒は無いという事でしょうか?

警戒はないと思う。直近のリスクファクターとしては米朝首脳会談が実現するかどうか。万が一キャンセルとなれば波乱の展開となるだろう。

決算発表一巡後の日経平均の動きは?

2017年秋の時点ではEPSは1770円、PERは17倍まで上昇し日経平均は30,000円に到達すると予想していた。現状は昨日の段階で今期予想6%減益でEPSは1640円に下がっている。PERが14倍とすれば日経平均は22,960円。現状の利益とバリュエーション程度だと23,000円がひとつの節目になるだろう。ただ現状のバリュエーションは低すぎるので平均に回帰すればPER15倍はありうる。今後米朝首脳会談が予定どおりスムーズに行われる、米国株が金利上昇をはねのけて堅調に推移するなどすれば、じわりとPERも15倍に戻ってくる。その過程で24,000円を超えてくる ‐ 年初来高値を取り返しにいくだろう。 

それから期初は今期予想6%減益でスタートしているが、為替レートひとつとっても105円と見通しが慎重すぎる。第1四半期決算の発表が7月から始まるが、期がすすむにしたがって上方修正されるだろう。 

前期の実績を見てみるとPERが12倍台まで下がっているが、それだけ前期実績のEPSが高かったということになる。前期は上場企業全体で2年連続最高益だが、さらに上振れて3割増益ぐらいで着地した。昨年秋に予想していたEPS1770円は、実は去年の段階で達成されていたということだ。今は減益予想だがもう1回前期実績並みに戻れば十分30,000円のシナリオはありうるわけだが、あとは評価が高まってこないとなかなか上がらない。 

見通しとしては、現状6%減益でEPS1640円、PER15倍として24,600円、前期実績並みまで回復してEPS1760円、PER15倍として26.400円。この中間の25,500円ぐらいが今年の夏場の戻り高値となるのではないか。 このあと秋口に2番底を探りに行って完全底入れとなるだろう。2番底の要因としては自民党総裁選とアメリカの中間選挙に対する懸念が挙げられる。

国内GDPの下げが気になる。景気後退入りのシグナルか?それとも不景気の株高が続くのか?再びプラス成長となるタイミングはいつ頃か?

1-3月期の景気が弱かったのは、既に発表されていた景気動向指数や鉱工業生産をみれば分かっていたことなので、マイナスなのは既に織り込み済み。4-6月期からプラス成長になるのではないか。今年の夏は暑くなるといわれているので、夏の暑さが景気にプラス(ビールが売れるなど)となるだろう。

このコーナーでは毎週原則木曜日に実施しているMarket Talk(動画セミナー)のサマリをお届けします。